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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

歯科医も全身麻酔をします。口腔癌や顎骨腫瘍だけでなく、障害者歯科領域でも。歯科治療に恐怖を持つヒトには有意識下での治療が困難ですから。

 

 

もっとも障害者の抜歯程度なら鎮静療法で十分に対応できるのではないか・・・とも思うのです。実際には障害者歯科領域の歯科処置でも全身麻酔を選択される場合もあるよう。

 

 

 

大阪府堺市で悲劇(事故)が起こりました。発達障害(痛みに非常に敏感)の高校生の親知らず抜歯で全身麻酔。ところが非常に初歩的なミスで患者が亡くなったのです。

 

 

肺に酸素を送るため気道に入れるチューブを誤って食道に挿入してしまったという。そして患者は低酸素脳症で死亡。誤挿管した場合、酸素飽和度が急激に低下します。ですから誤りに気付くはずでしょう。

 

 

学生時代に麻酔科実習では模型(すごく高価らしい)を用いて挿管の練習をします。歯科医になってからでは指導医について何例も見学、そして実際に指導されながら経験していく。

 

 

 

おそらく歯科医による全身麻酔の死亡例って飛行機事故のそれよりも低いはずです。要は基本に忠実でなかったゆえのミスだと思うのです。

 

 

 

それよりも何故親知らずを全身麻酔で抜歯しなければならなかったのか?(考えられる事として)感染していて、放置すると重篤な状態に進展するおそれがあった・・・。あるいは智歯周囲炎でもおこしていたのか。

 

 

このケース、謎も多いように感じます。歯科治療で子息が命を落とす事になった、というご遺族の悔しさ無念さを思うと胸が締め付けられます。合掌。