自費診療の怖さは治療のガイドラインにとらわれない事。つまり制約がないわけです。癌の自費治療の場合、有効性や安全性の科学的論拠に乏しいものが多数ある。
癌の標準治療がすべて正しいのか否かは置いておき、ネット等に「癌が消えた、ステージ4の癌にも有効、骨転移にも有効」という情報で安易に自費診療に飛びつくのは非常に危険でしょう。
癌患者に有害なエセ医療で、癌患者の弱みに付け込んでボロ儲けする自由診療の施設が多くあるようです。無駄に大金を使わせ折角の治療機会を逃すヒトもいます。
××大学医学部特任教授といった肩書で高額な自由診療を宣伝しているところもあります。高額な自由診療による癌治療は先ず疑う事。中でも「免疫細胞療法」という名には要注意です。
ヘルシンキ宣言では有効性が確認されていない治療は医療行為ではなく研究として行われなければならない。と言われています。
癌患者にとって治療法の選択は非常に重要だと思う。そして自由診療の医者(もちろんすべてではないが)ですら患者を食い物にするのです。ですから変な健康食品や宗教に巻き込まれないよう慎重になるべきだと思っています。
癌拠点病院を受診し、信頼できる主治医に何でも相談する。主治医と波長が合わないと思った場合、セカンド・オピニオンを求め自分に合う医師を探す。騙されないためには自由診療という名に慎重になる事が肝要だと考えます。