歯周病菌と胃癌 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

歯周病は万病の元。こんな事が言われ出したのは30年以上も前からです。糖尿病をはじめ狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、誤嚥性肺炎、認知症、そして癌。

 

 

歯周病菌が胃癌のリスクを高める、と言われ出しました。以前はヘリコバクターピロリ(通称ピロリ菌)だけが叫ばれていましたが。歯周病菌も?

 

 

しかし歯周病菌にあっては胃酸によって活動性が抑えられるゆえに問題にならない場合の方が多いのです。口腔内の細菌を胃酸で死滅させられない時に癌の危険性が高くなる。

 

 

例えば胃潰瘍や胃食道逆流症で胃酸の分泌を抑える薬剤を飲み続けた場合です。胃酸の働きが期待できなくなるので、細菌が胃粘膜を刺激して細胞が癌化するのでしょう。

 

 

胃酸分泌を抑制する薬剤を服用する事も時に(胸やけ等の症状が激しければ)必要になる事があると思います。(私には無縁ですが)。そんな時、漫然と飲み続けない事が肝要。

 

 

胃粘膜への慢性的な(歯周病菌による)刺激を回避する。そのためには必要以上に胃酸分泌を抑えない。同時に歯周病菌そのものを減らす事にも目を向ける必要があります。

 

 

ここで糖質制限が出てきます。糖質制限を継続すると綺麗な口腔内環境が得られます。さらに胃食道逆流症のような不快な症状とも無縁になれるのです。