は重要か、というと私は否だと考えています。高血圧症の正常値が年々引き下げられ、国民のほとんどを高血圧症扱いにし、降圧剤を投与しようとしているのかという怒りにも似た感情が出てきます。家人は家でも血圧を測り一喜一憂しているようですが無意味でしょう。
がしかし歯科診療の前には私は患者の血圧を測ります。入れ歯の調整や簡単な虫歯の処置ならスルーしますが、観血的処置をする患者には血圧測定が必要なのです。理由として歯科診療を受ける者は例外なく緊張しています。ですから高血圧症でないヒトでも診療台に座ると収縮期血圧(上の血圧)が180~200㎜Hgになる事もあるのです。
この場合、コツがあります。本当の値を患者に伝えず、世間話をします。そして何度か計り続けるのです。すると面白いように低下。もっとも普段から血圧が高いヒトにあってはこの限りではありません。その場合には麻酔薬の種類を変更した上で慎重に対応するのがセオリー。私は「ご高診依頼」を書いてほとんどの場合、手を出しませんが。
高血圧症に限らず何らかの疾患があるヒトの歯科診療はしたくありません。自信がないからです。糖尿病患者における歯周治療でもムンテラ(説明)はしても歯周病に対しての観血的処置はしません。理由は私の血圧が上がるのです。患者よりも私が緊張してしまいます。
以前の施設で、看護師さんに「血圧を測って下さい」というと歯科診療を受ける前の患者の血圧を計ろうとしました。そこで私は「ボクの血圧の事ですよ」と言いました。周りにいたヒトは大爆笑。受けて嬉しかったが(私の緊張がほぐれた)それ以来、プアリスクの歯科診療をしない事にしました。(どうしても必要な場合には必要最低限にとどめる)