という相談を40代女性から受けました。3年続けても痩せないと。私は糖質制限で痩せない場合、セオリーでもあるタンパク質制限の話をしようか・・・と迷いました。タンパク質の過剰摂取ではインスリン抵抗性が高くなるわけではありません。
がしかし(タンパク質を構成している)アミノ酸の一部にはインスリン追加分泌されるのです。具体的のはリジン(すべての動物性たんぱく質)、ロイシン(肉類)、アルギニン(鶏肉)です。この他のアミノ酸にあってはインスリン追加分泌の恐れはありません。もっとも空腹時間が長い(16時間以上)とインスリン追加分泌を抑制させます。インスリンというのは「肥満ホルモン」という別名があるくらいです。
私は相手を見ました。糖質制限をされていても小太りで代謝は悪そうです。本気で糖質制限されていないような気がしました。この状況でタンパク質制限を勧めると、誤解され激ヤセの危険があります。激ヤセすると臓器まで萎縮し、体調面で大いに問題が生じる恐れがあるのです。
「糖質制限している自分へのご褒美に週末だけ糖質を摂っている」話しているうちに本音をおっしゃったのです。痩せない原因は之だ、と私は直感しました。これは学生や父兄との面談で本音を聞き出す、ムンテラ(患者への説明=口で治療する、という意味)上手、と言われてきた私の特技です。
恐ろしい程の糖質を摂られるようです。タバコを吸わない私は横で喫煙されても欲しいとは思いません。逆に不快です。アルコールが呑めないヒトって私が呑んでいても欲しいと思わないそうです。そして私は横で旨そうに糖質を召し上がるヒトが居ても羨ましいと思いません。
ヒントはここにありました。この女性も糖質を欲しいと思わなくなれば週末の糖質バカ食いが無くなるわけです。この状態に持ち込む事こそが解決策であると私は思ったのです。
この日に夕方、私はビアガーデンに行きました。老舗洋食のビアガーデン、私は糖質制限する前から行っています。コース料理(おつまみ程度)についてくるサンドイッチが凄く美味しくて糖質制限開始してもコレだけは頂いていました。がしかし3~4年前から(毎年このビアガーデンに行く)サンドイッチが欲しいと思わなくなったのです。昨日もしかり。決してやせ我慢しているのではありません。
相談の女性の場合、タンパク質制限に持ち込むよりも「糖質欲」をなくすべく週末の糖質バカ喰いを止める事こそが解決法だと思いました。それには糖質を摂らない事での素晴らしい体調変化を自身で感じる必要があります。