歯科医師国家試験予備校の年間授業料、恐ろしい額です。個別講義にあっては「論外」という他ないような単価なのです。(もちろん、わたしがすべていただけません。私はその極一部を給料としていただくだけです)。そして学生さんや学費負担者(父兄とは言わないのです)さんでは湯水のごとく学費を消費されるのです。
学生さんご本人が向学心に燃え、何としてでも歯科医になりたい・・・という方なら私たちにも抵抗ありません。教員も事務方も全面的に応援できます。これまでも応援してきました。
がしかし、「歯科医になんてなりたくない。歯科医なんて全然興味ない。親が車(高級外車)を買ってくれたから歯学部に行っただけ」と豪語?する歯科医師国家試験受験浪人も居ます。しかも形は違うとしても同じような受験生が数人、いや数十人ありました。(ここ数年での経験)
私は歯科医師国家試験に学生さんを合格させるのが職務です。別に難しい理屈も、高名なモラルも不要なのです。ですから世間で非常識?な発言をされても全く言い返しません。(言い返す方が烏滸がましい。私は教育者でありませんから)
それでも負の連鎖には胸が痛みます。土壌はともかくとして、学生さんはお父様に抵抗(反抗)するとして、すべては歯科医師免許を取ってからのことではないのか・・・。その時点で歯科医が嫌なら止めれば良い.でしょう。(しかし歯科医師免許があれば、一般開業歯科医にならなくても研究職や行政職への道もあるのです。)
こんな経験をしても、私は成績の悪い学生さんを差別しません。そして対等なお付き合いをさせていただきます。なぜなら私が現在このような職業についていますが、ひとつ間違うと国家試験に戸惑える学生さんと同じ立場であった可能性が高かったからのです。だから偉そうの事など言えません。言えるはずないのです。
私自身50才になった今でも控えめ(=異義ある同業の先生も多いでしょうが)。これは悪く言うと自信がなく、良く言うと謙虚。己の器(うつわ)を存じ上げているからこのような矛盾を申し上げるのです。若い頃、研究も診療も教育もあまりに自身に自信がありませんでした。そんな私ですが教壇に立つと自信いっぱいにマイクを持ちます(何十回も同様の講義をしているからか?)
(私)自身に自信が無い態度では学生さん(患者さん)に失礼・・・。若い頃、とある先生に言われた事を想い出し、50才になっても成長していない自身を恥じるのです。
なぜか夏になると、亡くなった恩師(私が歯科医になってからの。大学院生時代)の事を想い出します。このブロ愚を読んでいらっしゃたなら苦笑されるでしょうかね・・・。(合掌)