歯科領域において抜歯や歯の神経に対する処置、あるいは歯肉の深部に対しての処置をする場合局所麻酔は必須です。(膿瘍(化膿性炎症で局所に膿がたまった状態)を切開する場合も必要なのですが、時にあまり効果が無い場合もあります。これは症例によって色々)
私は歯科診療の経験が浅く、誇れるものは皆無です。それどころか歯科医師になって相当な年数が経過していますが若い優秀な方の方がはるかに正しい患者対応ができるわけです。某医療法人(高齢者や精神疾患の患者さんばかり)で月に数回対応していますが常にオドオドしています
ところが先日嬉しい事を言われたのです。「we85って麻酔の注射が上手やな。患者さん痛がらへんやん」と。これは面と向かって言われたわけではありません。看護師と歯科衛生士の会話だったのです。私は歯科診療に少しだけ自信がもてた瞬間です
時々ココに書いていますが、これほど何も出来ない私なのです。しかし浸潤麻酔(歯肉に対して)が上手と言われた事が嬉しかったです。理由もわかります。私は診療中「何も知らない。何も出来ない」という姿勢が基本です。(もちろん患者や家族に対しては堂々としている演技?をしています)ですから麻酔注射においても、学部学生で習ったセオリーを崩しません(崩せません)。(=これが麻酔注射で痛みを感じさせない理由です)
歯牙の根尖部をめがけて麻酔薬を注入する場合「1、2,3・・、3、2,1、」とゆっくゆっくりするのです。そしてあらゆる偶発症を想定して(無意味に近い))「まさか」の時を想定します。ですから、歯科診療中にあっては術者である私の血圧が相当上昇しているはずです。
1日相当数の患者対応される歯科医の真似は絶対できません。しかし個々の対応において安全で苦痛を与えない対応だけは絶対必要だと感じています。その意味で無知だかたこその(学生時代のセオリーだけを考えている状態に)少しだけの自信を持っています。同業のヒトには苦笑されるはずですが・・