知人薬剤師(50代男性)が親切心からトラブルになっています。薬剤師さんが親切心で慢性胃炎の女性に漢方薬を差し上げたそうです。するとアレルギー症状が出て民事訴訟されているのです。
開業歯科医院での歯科医療事故は歯牙を削ったり抜いたりするのと同等かそれ以上に「投薬」が上位にきています。私自身も、歯性感染症で(一般的に処方されるセフェム系抗菌剤にアレルギー症状がでた既往のあるヒトに別系統の)抗菌剤を処方したところ薬疹が出た、という報告を受けた経験があります
通常処方される薬剤で、薬疹程度で済む場合もあれば(服用を中止すれば回復する)稀に皮膚粘膜眼症候群という非常に重篤な副作用がでる事もあるのです。それ故に投薬には慎重になる事が肝要なのです。
時々「抗菌剤をくれ」と言われる事があります。又酷い場合は「郵送して」と言ってこられた事もありました。しかし知人とはいえ絶対しません。もし、何らかの事故が生じると大変ですから。それに「悪用」されても困りますから。劇薬でなくてもクスリはリスクという概念があるので慎重になります
上記の男性薬剤師は本当にお気の毒です。無償提供という親切心が痣になったわけですから。しかし面と向かっては絶対言えませんが、クスリはリスクという基本概念が欠落していたように気がしました。又漢方薬という事で副作用に対して無防備のなっていたようにも感じました
クスリはリスク。これは処方する側だけでなく、処方される側(患者)も常に頭の片隅に置いておく必要があります。医療機関で処方される薬剤だけでなく、薬局で購入できる物でも同様です。基本的に安易のクスリを飲まないという姿勢も大切だと考えています