進行が止まらない歯周病 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

私は正しく丁寧に口腔ケアを続けているつもりです。しかし緩やかにではありますが歯周病(歯槽膿漏)が進行し続けているのです。



先日、「糖質制限と虫歯」の話題を記事にしました。そこで、糖質制限者の虫歯の進行様式を組織学的に考えてみました。~虫歯進行阻止に糖質制限は有効、という内容です



虫歯には有効でも歯周病では難しいです。糖質制限はどのような炎症にも通用すると言えない面を見たようにも思います(もっとも、糖質制限前と歯周病の進行を比べるデータを取ったわけではありません。あくまで自身の感覚的な主観です)



糖質制限を開始してから、自身で「歯周病はコントロールできている」と信じていました。糖質制限+口腔ケアで鬼に金棒、と。しかし近頃、1本1本の歯肉を丁寧にマッサージすると出血があります。そして明らかに歯槽骨が露出してきています。骨吸収が進んでいる様子がうかがえるのです。



歯周病菌は空気の存在しない場所で強く増殖できる菌です。これは骨の破壊力が強いタイプです。そして一度破壊されると元には戻りません。放置すると最悪、歯が抜けます。(だから高齢者では歯が少なくなるのです)



通常、丁寧に正しく口腔ケアを行うと、歯周病の進行はもっと緩慢なはずです。ところが私の場合、「歯列不正」があります。どんなに丁寧に歯間ブラシを用いてケアしても限界があるようです。ですから少しでも不備があると容赦なく細菌は活動性を高めるようです。


それでも糖質制限に期待しています。歯周病の症状は出てしまっていても、別のカタチで確実に正しい方向に動いているはずですから。たとえば骨破壊が(糖質制限しない場合に比べて)緩やかであったり、歯周ポケットが深くなりにくかったり、という事です。



私の持病、慢性歯性上顎洞炎と並んで、歯周病も慢性疾患です(正しくは慢性辺縁性歯周炎といいます)。糖質制限では急性炎症が出現する事の予防には強いのですが、慢性炎症をコントロールする事には十分でないのか・・。



季節の変わり目、歯周病の症状が出てきて少々弱気にもなりましたが、この記事を書きながらマイナスの思いを打ち消しています。さらに丁寧な口腔ケアを考えるつもりです。模索すれば良案がでるはずですから。