歯科医療から糖質制限を考える | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

歯を失う原因として歯周疾患(歯槽のうろう)があります。これは歯を支える骨である歯槽骨にまで炎症が波及するからです。予防にはセルフケア(歯肉と歯の間を清潔にする事)が第一なのです。


糖質制限する事も歯周疾患の予防につながる事は確実でしょう。歯周疾患の原因となる偏性嫌気性菌(酸素の無い場所でしか生きていけない細菌)のいくつかは歯肉から血管に入り全身に回ります。糖質は細菌の餌ですから、糖質を摂ると細菌はどんどん活動性を高めます


歯周疾患の進行が全身の健康に関連するのです。不幸にして歯周疾患が原因で全身に回った細菌。細菌が死滅しても毒素は残ってしまいます。この毒素は血糖値に影響します。



毒素は脂肪組織からのある種の物質をどんどん産生してしまいます。この物質が血糖値を低下さすためのインスリンの働きを悪くさせます



ですから歯周疾患の進行を防止すると糖尿病の進行を防げるのです。上記の毒素を吐き出す細菌が活動しなくなるからです。


さらに糖質制限によって大量のサラサラ唾液が分泌されます。唾液には抗菌作用や緩衝作用があります。この点からも糖質制限が歯周疾患の進行を防止できると考えられます。



歯周疾患の進行度は歯周ボケットの深さで評価します。糖質制限した場合としない場合でのポケットの深さを追跡する事で明らかに糖質制限が歯周疾患の進行を食い止める、という事が証明できるはずです


私の学生時代(20年前)には歯周病学の教科書に糖尿病との関連性を書かれたものはなかったはずです。