営業職をやっていて色々な企業様の組織模様を垣間見ることができるのは、非常に良い勉強にもなります。


そんな中、私が気になることが一つあります。


というのは、管理職の存在について。


組織規模にもよりますが、中小企業で、幹部不在・・・という企業様も少なからず、あります。

それまで、勤めていた管理職の方が退職された、創業まもなく管理職を育成中・・・など、様々な理由があるかと思います。


先日も、とあるサービス業の企業様で、店舗運営をまとめる店長クラスの人材が不在・・・、自社の中でも、人材が育ち切れておらず、慌てて、某人材会社の紹介で、数10年のキャリアのある方を紹介してもらい、店長として就任ということがありました。


実際、お仕事をさせて頂くと・・・、正直言いまして、非常に申し訳ないのですが。。。

明らかに、ミスマッチな配置かと思われました。


人生の先輩でもある方に対して、非常に失礼かとは思いますが、敢えて言わせて頂きますと、

"絶対能力の欠如"と言いますか、端から見ていても、ポジションの能力がない。。。

もう、こういう上司がいると、現場のスタッフがかわいそう・・・と思わざるを得ないのです。


「う~ん。」と思いながらも、様子見・・・ということで数ヶ月。

残念ながら、”解雇”という結果となってしまいました。


ポジションが不在だからと言って、経営者が焦った結果なのでしょう。

「どうされるのかしら?」と思っていると、適材の方が見つかるまで、トップ自らがマネジメントの指揮を取られるとのことです。


そして、先日、その経営者の方と直接お話をする機会がありまして、色々な話をさせて頂きました。

聞くと、正社員の方の中で、成長意欲もあり、真面目に業務に取り組んでいて、信頼できる人材は、二人いらっしゃるとのことです。


・・・そのお二人とは、私も何度か一緒にお仕事をさせて頂いており、その頑張りには感心させられることも多いのです。最初は、前の店長がいなくなって、このお二人のうちどちらかが、昇格されるのではないかと思っていたのです。


しかし、経営者の方は、お二人を昇格されることはなく、他社から人材を配置し、しかし、その方も凍結。

「どうかな?と迷ったのだけれども、つい焦って採用してしまった。何故、あのときに、”?”と思ったことに対して、自分に問いかけなかったのか、反省している。」と仰っていました。


そこで、お二人を昇格されないのか?と尋ねると、以前に、同じようなことがあり、「ちょっと早いかな」と思いつつ、「ポジションが人を作るかな。」と思い、昇格をさせた経験があるとのこと。しかし、その際に、経営者の方は、「”信頼して任せた”つもりが、結果として”見守る”のではなく、”放置”してしまった。」のだと仰っていました。


数年前のその失敗、今回の失敗があり、店長クラスの適材不足を生み出してしまった、と社長様は、ひどく反省されていました。


信頼しているお二人は、真面目で、本人たちも非常に勉強熱心で成長意欲も感じられる、通常であれば、準店長として二人とも昇格させても構わないとも思う、けれども、今の段階では、”ベースとなるキャリア、経験が足りなすぎる・・・、私もまだ若いので現場でも頑張ることが出来る今だからこそ、直接現場で自分が二人をマネジメントをするという道を選んだのだと仰っていました。


非常に難しい選択だなと思われました。


実際に、同じような場面に遭遇することは、何度かあります。

お二人のような方たちを昇格されることは何度か見てきましたが、今回の社長様のような決断をされるという場面は、なかなか直面することはありません。


しかし、私のような外部パートナーとして、企業様と接する立場の人間でも、社長様の会社、メンバーへの想いというものは、ひしひしと感じてきました。そのことは、スタッフの方にも伝わっているようで、以前より、組織が活性化したように感じました。


起業することは簡単だけれども、経営を維持していくと言うことは、本当に難しいことです。経営者の決断一つで、組織のベクトルが一度ずれただけでも、船は全く違う方向へと向かってしまいます。


この企業様とは、今後もお付き合いをしていきますが、どうなっていくのか?

私も、この社長様のパートナーとして、出来る限りのことをさせて頂きたいと思っています。