先日友達に「ストレートネックでひどい痛みがあるけど、ピラティスに行けばよくなる?」と聞かれました。
結論から言うと、痛みが強く出ているときにピラティスをしても、すぐに症状がよくなるわけではありません。まずはしっかり炎症をおさえることが大切
でも、炎症が落ち着いたあとは、ピラティスを取り入れることで、再発しにくい身体をつくっていくことができます。
ピラティスは、脊柱のアライメント(骨の並び)を整え、骨盤をニュートラルな位置に保ち、インナーマッスルを鍛えることで、身体全体の姿勢を支える力を養っていきます。これによって、首や腰などに余計な負担がかからない状態を保てるようになり、結果として痛みが出にくくなるのです。
とくに年齢を重ねてきたり、日常的に激しい運動をしている方は正しい姿勢をキープしていくのは簡単なことではありません。だからこそ、日々のメンテナンスとしてピラティスを取り入れることがとても有効です。
今回相談してくれた友だちは、遠方にいて私のレッスンには通えないけれど、他のスタジオで続けてみると話してくれました。それを聞いてとても安心しました。
ピラティスは、「こんなに簡単な動きでいいの?」と思うようなエクササイズが多いです。でも、その“簡単そうに見える動き”の中に、実は深く身体に効かせるための工夫が詰まっています。痛みのある部分があっても無理をせずに行えるのがピラティスの魅力で、続けていくことで身体は確実に変わっていきます。
ただ、継続することは簡単ではありませんよね。実際に来てくださる方も「家ではなかなかできないけど、ここに来て身体と向き合う時間が持てるのが嬉しい」と言ってくださいます。そう言ってもらえるたびに、この時間が少しでも誰かの支えになっているんだなと感じます。
痛みがあるときこそ、自分の身体ときちんと向き合うきっかけになるのかもしれません。無理せず、自分のペースで。ピラティスを通して、痛みに悩まされない身体を一緒につくっていけたら嬉しいです。
