愛想無しガール+ひねくれボーイ xxxI thought nothing and he neglect xxx -18ページ目

愛想無しガール+ひねくれボーイ xxxI thought nothing and he neglect xxx

みっじかーい小説やらポエムやらネコ噺を並べてます。
コンセプト、思いつき。
虚構と事実のあいだを行ったり来たりしてる話が殆んど。
苦笑いの練習にでもご活用ください。楽しんでもらえたら、棚ぼたです。

 僕の彼女は素直だ。花を見れば綺麗と言い、赤ん坊を見れば可愛いと言う。
 皆でゴハンに行った時は、全体のバランスを鑑みて注文する。二人で映画に行った時は、たいてい僕の観たい作品を観る。
 用があるから来るように連絡をすれば、最短距離を最短時間でやってくる。毎回零コンマ何秒は更新してくる。

 そんな彼女が前髪を切った。

 まっすぐな黒髪は相も変わらずだが、ぱっつんになった。雰囲気はそれと言って変わらない。いわゆる地味なままだが、笑顔は増えた。
 そして、二人で映画館に行った。いつものように僕は観ようと思う作品を彼女に伝えた。彼女は笑顔で少し首を傾げた。
 えっ?と聞き返した僕にまた彼女は笑顔で首を傾げて見せた。僕は苦笑いをした。
『そっちよりこっちの方がストーリー面白いって。そっち前に観たって言ってたから、今日はこれにしよう。いいよな?』

 スクリーンには僕の観たかった映画が映し出される。彼女の横顔はいつもと変わらない。
 見終わった彼女に感想を尋ねた。
『あっちも観たいなぁ』

 前髪を切った彼女は、わがままを覚えた。
 前髪はヒトを変えてしまうようだ。