細花小貝母(ホソバナコバイモ)

 

一番好きな花です

花だけでなく葉や茎も含めた

全体の立ち姿が好き

 

背丈は10〜15cmほど

花は長さが2cm、径は1cmほど

気にしなければ見過ごすくらいの

小さな植物です

 

こんなに小さな植物なのに

地中から芽を出し成長して

その年に花をつける事は

出来ないそうです

 

種から芽を出した最初の年は

小さな茎に一枚の葉がつくまで

そして秋には枯れてしまいます

同様に翌年の春また芽を出し

秋には枯れてしまいます

それを5年ほど繰り返した後

ようやく一輪の小さな花を

咲かせるようになるそうです

 

他の山野草もそうですが

この花も繁殖力が低く

限られた場所でしか

生育する事ができないため

絶滅危惧種なんだそうです

 

よく言われる話ですが

一株くらいなら取っても大丈夫だろう

そう考える人間がたくさん集まれば

その場所の花は絶滅してしまいます

 

とっていいのは写真だけ

写真を撮る時も

うっかり花を踏まないように

周囲の土を踏み固めないように

離れた場所から撮る事

 

希少な山野草が

人間に滅ぼされる事なく

末永く生き残りますよう

心から願います