あの時励ましてもらった

 

 

 まだ義実家に同居していた頃、


当時2歳と1歳だった息子と娘を連れて


新幹線と電車を乗り継いで


里帰りをしました。


その電車内で、隣に座っていたご婦人が


優しく話しかけてこられました。


「幼い子供の子育て、大変ね。」


そして、私の境遇など全く知らない人なのに


こんな話をされました。


「私も嫁いでしばらくは義実家で同居してたのよ。義両親との同居は、大変なこともあるけど、良いこともあってね。子供が思いやりのある子に育ったのよ。お祖父ちゃん お祖母ちゃんと暮らしているから、お祖父ちゃん お祖母ちゃんがくると、自然と椅子を座りやすく引いてあげたり、お世話をしてくれたりしてね。


でも辛いこともたくさんあったの。どうしても怒りが治まらないときは、割れてもいい瓶やコップを袋に2重に入れて、思いっきり投げつけるの。割れ物の  “パリーン”  っていう音を聴くと、気持ちが落ち着く効果があるのよ。やってみてね。


でもその後、別居して、すごく気持ちが楽になったわぁ。子育ては大変になったけど、こんな気楽に生活ができるなんて!っと思ったの」



私のことなど全く知らない、


行きずりの私に、


そんな話を聴かせてくれました。


その当時、義実家で辛い思いをしていた私にとって


とても嬉しい言葉でした。


それからは、何かむしゃくしゃしたときは


教えてもらったように、


割れてもいい瓶を袋に2重に入れて


誰もいないときに時々


思いっ切り投げつけていました(笑)


それも また 思い出です✼°

 

 

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