闘病記 75話 -「ごねる」
車椅子父ちゃん
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2013年6月
主治医から喉を切開して器具を
つけたほうがいいと言われたが
僕はどうしても嫌だった。
喉を切開すると、いろいろと
不都合なことになるからだ。
例えば、、、、
痰が沢山上がって来たらその度に
吸引器で喉から吸引しないといけ
なくなる。
これが結構きついので
口から出せるようになれば
その方がいい。
さらに気管に器具があると
飲み込みがしづらい。
なので、また食べる練習を
最初から始めないといけなくなる。
そして、切開したところの
痛みがずっと続く。
ある程度落ち着いたら喉を塞ぐ
手術を受けないといけなくなる。
そんなこんなで、
もう後戻りはしたくない。
だから、のどは切開したくないと
ハッキリと言って、ごねたのだ。
ところが、主治医よりも上の方の
人(呼吸器科の一番偉い人)が
切開して開けておかないと
また同じような肺炎を繰り返す
ことになり、今回は助かったが、
助からないことだってある。
と、考え直すことを勧められた。
一晩悩みました。
「せっかく順調にステップを踏んで
上がってきたのに後戻りすること
になるのは嫌だけど、先生がそう
言うのなら仕方ない、またしばら
くしたら閉じればいいか」
と考え直し、切開すことを了承した。
2日後、手術の担当医師が病室を
訪れて手術の説明を受けた。
この説明で僕は、
また大きく悩むこととなる。
76話 -「再度熟考」へ つづく