他社と一緒に働く=コワークを進めて見えてきたこと | シンガポール~熱帯先進国から見る世界

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シンガポールで進出支援・会社設立・資産管理をお手伝いする代表者ブログ
常夏のシンガポールから、つれづれなるままにコラムをお届けしています

コワーキングオフィス「SQEA@ORCHARD」を
立ち上げて4か月、オフィスの運営だけでなく
他社と一緒に働く=コワークを推し進めてきて、
我が社の業務は格段にレベルが上がったと
思っています。

おつきあいする他社の方々と、クライアントと
下請け、発注者と受注者のような上下でなく、
パートナーとしていかに組んでいくか。
そして互いに感謝しながら仕事を進められるか
これは私にとって「深い」取組みです。

コネもノウハウもないところから一人で事業を
立ち上げて、クライアントを得て
「いいお客さんを得た」とか
「自分が皆様を手伝えるんだ」など、
初期はそこまで到達するのも大事ではありました

しかしさらに一歩進めて、互いに摩擦しながら
でも協力し合っていく。そこまで関係を昇華
させるのは、我々ベテランの社会人でも簡単な
ことではないでしょう。むしろ、下手に人と
組んだら揉めるのが世の常。
実績のある経営者とであればなおさらです。
でもあえてそこに突っ込んで世界を広げたいと
思い、コワーキングオフィスを立ち上げました

もし他社とのコワークを考えずに自社だけで
仕事をしていたら、いまだに前オフィスで
細々やっていたでしょう。今一緒にやって
くれているパートナーさんは、目先の損得
考えずに、私と死ぬまで一緒に仕事したいと
言ってくれています。完全アウェイの外国で、
嬉しい限りです。

シンガポールで事業をやっている性格上、
クレームを付けたり交渉することもありますが、
私がここで学んだのは、決して心の中で他人を
切るということはしないということ。
他人を切る人間は自分も切られる。
その人の世界は広がりません。

だから、もっと多くの方と一緒にやっていき
たいと強く願っています。
その甲斐あって、最近は大きな実績のある
経営者の方々とも、共に働きましょうという
お声掛けを頂くことが増えてまいりました。

オフィスに入居頂いている方々も互いに交流が
増え、コミュニティが出来つつあります。
協業の話も出ておりこれからが楽しみです。

思い起こせば、元々起業して1人を謳歌して
いた私のところに、去年社員が飛び込んできて、
クライアントも増えてきて、責任が増えるに
したがって真剣に事業の成長を考えるように
なりました。

外国では信頼できる人を見つけるのは難しく、
ビザの関係もあり信頼できる社員を増やす
ことも大変です。そんな中で、他社と本当の
意味での信頼関係を築いて事業を進めることは、
事業拡大に不可欠、かつ示唆に富んだ
取り組みとなっています。