今年度への決意を新たにしました | シンガポール~熱帯先進国から見る世界

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シンガポールで進出支援・会社設立・資産管理をお手伝いする代表者ブログ
常夏のシンガポールから、つれづれなるままにコラムをお届けしています

先週はバースデーウィークでした
この年になると別に誕生日自体は嬉しくもないのですが、
何者でもない自分の誕生日を気にかけてくれる人が
何人もいてくれる、そのことに気付かされ
密かに感激していました

思えば1年前は、フェースブックで「おめでとう」
というコメントが何件かついたのを見て、
「ひとりじゃないって素敵なことね~」などと
昔の歌を思い出してネタにしていた程度で、
特に何事もなく過ぎていきました
シンガポールにいる以上、古くからの友人がいる訳でもなし
皆それぞれの生活で一生懸命であり、
また震災直後でもあったので将来の心配もありました

それが今年はお客様やバーナー企業から、ケーキをいただいたり
ご馳走になったり、またプレゼントまでもらったりして
身に余るお気遣いを頂いたのです

しかし問題が1つ。嬉しいのはもちろんなのですが、
それより「恐縮」という言葉が来てしまって、感覚が慣れないのです
「自分ごときに気を遣うというのは正しいことなのだろうか?」と

以前働いていた会社のボスも、誕生日には社員が
サプライズ的にケーキをあげて、皆の前でローソクを
吹き消したりしていました

経営者として何十年も会社を率い、何百人も社員を抱える
ボスはそれでもいいでしょう
しかし私はまだ大きなことをした訳ではありません

増して、仕入先や発注先ではなくお金を頂いている先から
誕生日を祝われているのです
気を遣わなければいけないのは、明らかに私の方です
それにも関わらず私に時間とお金を割いてくれるのは
この2年ほど培ってきた関係が、今は信頼関係に育ったと
いうことなのでしょうか

言葉で言い表せない感慨があります
普段は仕事上、日本を出ることを勧めている立場ですが
「日本人で良かった…」と思った経験でした

もう1つ、1年前との違いは、社員がいるということです
自分一人で悠々と仕事をしていた時期は終わり、
ダイレクトに他人の人生を背負うようになりました

そう言うと偉そうですが、会社としてのリスクヘッジでも
ある訳ですから、上下関係ではなく要はwin-winですが

社員がいることにより、何事も一人でひっそりと完結することは
できなくなりました。企業の社内社会性の誕生です
そして誕生日という自分ではマイナーなイベントも
社員によって企画されてしまうイベントと格上げされました

このようないろいろな事情がからみあって、誕生日が
自分の想定を超え、感謝と恐縮という感情が湧いたのでした
受けた恩は返さないといけませんね

また「誕生日おめでとうございます」と言われると
ペコペコと頭を下げるしかなかった私ですが、
一番心に響いたのは、社員から
「来年は私がもっと稼げるようになって、ブランドの
カバンをプレゼントできるよう頑張りますから」
と言われたことでした

社員それぞれが成長し、経営者を超える能力の
人材でパーティを組むという
「企業のドラクエ理論」を勝手に掲げる私にとって、
一番、経営者冥利に尽きる言葉でした。感謝しています

これから4月、新年度。今年は今まで以上にサービス品質の
向上に努め、仕掛け、そして結果を出さなければいけないと
決意を新たにしているところです

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