スマートフォンの普及でサービスの移り変わりが激しくなる中、各社は生き残りをかけて激しい競争をつづけている。
・ミクシィ
男女の出会いの場をつくり、地域の活性化もねらった”街コン”が都内で開催され、20代の若者200人が参加した。
運営するのは、街コン運営会社「コンフィアンザ」だ。
実は、コンフィアンザは11月1日からミクシィの子会社になる。一見すると、突拍子もない買収にもみえる。
ミクシィグループの清水氏は、「ミクシィでは結婚支援事業を柱として立ち上げており、今回の買収は戦略に基づいての行動。」と話す。
3,000万人もの会員数を持つ交流サイトのミクシィは2006年9月に株式を上場したが、facebookなどに押され、
14年3月期決算見通しは26億円と、上場後初の最終赤字となる予定だ。
生き残りをかけて、ビジネスの転換を迫られている。
ミクシィはこの他にも新しい事業を立ち上げている。不動産サイト「イエッティ」だ。
イエッティは、サイトに探している不動産の条件を入力すると、営業マンからおすすめ物件が照会されるサービス。
利用者は、予め専用のチャットで来店前に営業マンの印象がわかる。
不動産会社側は、営業マン目当てで客がくるので成約率がアップする、という。
現在、利用者は2,000人を超えた。
そして、なんとイエッティにはfacebookのアカウントで登録が可能なのだ。不動産会社は所属企業などの情報で物件を勧める。
関係者は「大前提としてミクシィtのサービスとの相乗効果を必須としない。”IT×コミュニケーション”を主軸に社会的な
意義の高いサービスに投資したい。」と話す。
街コン運営や不動産サービスなど、一見迷走しているようにも見えるミクシィだが、朝倉祐介社長はねらいを次のように語った。
「ミクシィが大成功して、それを維持運営すればよいという時期は終わった。特定のサービス・事業がオリジナルのまま未来永劫続くことはない。
新しい事業を模索していかなければならない。」
ミクシィではスマートフォンの写真をフォトブックにして毎月1冊無料で配る「ノハナ」というサービスもはじめている。
ミクシィと連携していないにも関わらず、約50万人が登録し、月15万冊を発行している。
これまで課題だった収益化の道も開けてきた。
スマホで撮った写真をノハナに保存し、そこから年賀状を作成する”ノハナ年賀状”を11月1日から開始する。
1枚88円(はがき代含む。基本料金。送料別)で、300万枚を目標にしている。
ノハナの大森和悦社長は「フォトブックで集めたユーザーが自然にお金を出してくれる製品は年賀状。その部分で収益化をはかりたい。」と話す。
・グリー
従来型の携帯電話ゲームでの課金を成長の武器に急成長をとげたグリーは、スマホのゲーム開発が遅れ、減退気味になっている。
グリーではスマホゲームの使い勝手などを調べる専門部署「UXチーム」を2月に発足させた。
ユーザーテストで分かった課題を整理し、ゲームの質を向上させる。
希望退職を200人募集したが、ゲーム関連は対象外となっている。
荒木英士取締役は「収益の中心はゲーム。いままでと変わらず日本一、世界一を目指す。変化する市場の中で再度成功できるよう頑張る」と話す。