トルコ 悲願の海底トンネル開通 支えたのは日本の技術力【10/29 WBS】 | wbswatcher

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今日、トルコで150年来オスマン帝国の時代から待ち望まれていたボスポラス海峡海底トンネルが開通した。



トルコは国土がヨーロッパ大陸とアジア大陸に分かれており、その間にあるのがポスポラス海峡だ。

ヨーロッパ大陸側にはオフィスが集中しており、アジア大陸側には住宅街がある。

そのため、ボスポラス海峡にかけられた2本の橋は毎朝通勤渋滞が深刻だ。

経済発展のためにはこの渋滞の解消が不可欠で、オスマントルコの時代から海底トンネルが望まれていた。




この、悲願のトンネル開通を9年間かけて成し遂げたのは、日本の大成建設だ。

地下60メートルの深さにトンネルを作るのは不可能だといわれるなか、技術力と地道な積み重ねでそれを実現した。

ボスポラス海峡は幅1.4キロメートル、一番深いところで水深60メートルある。

通常のように海底の地盤にトンネルを掘る工法では、勾配がきつくて電車が登れないという難しい問題があった。

そこで、今回大成建設は「沈埋函(ちんまいかん)」というコンクリートの筒11個を、深さ60メートルという海底に沈め、

それをつなぎ合わせることでトンネルを作り上げた。

ところが、この沈埋函を海底の狙い通りの場所に数センチの誤差の範囲内で落下させるのが至難の業だった。

ボスポラス海峡は潮流が速く、水深によって潮のスピードも異なるため、沈埋函が揺さぶられてしまうのだ。

しかも港を出てから海底への設置までに36時間もかかるのだ。

そこで、大成建設ではまず1年間かけて、観測データを蓄積し、36時間さきの気象・潮流予測システムを開発。

2007年に最初の沈埋函の設置を開始。GPSを使いながら慎重に設置を進めた。

1年かけて11個の沈埋函をつなげることに成功した。

その後、陸上でたて穴部分を掘っている途中で遺跡が見つかり、調査のために建設がストップすることがたびたびあった。

このような苦労を経て、悲願の海底トンネルが完成したのだ。




今日トルコを訪問中の安倍総理は完成式典に出席し、日本の技術力の高さをアピールした。

ただ、今回の完成にはひとつの課題があった、

完成したトンネルは地下鉄のトンネルとしてつくられたのだが、中を走る地下鉄車両は韓国製なのだ。

韓国は欧州企業連合に競り勝ち、440両約920億円の車両を受注していたのだ。

日本がインフラ受注で伸び悩む中、韓国はインフラ受注はこの8年で4倍近くに伸びている。

安倍政権は海外で30兆円のインフラ受注を目指すとしている。


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