問屋さん経由の仕入れとメーカー直接取引、どう違うの?お客様への影響は? | WBP Plus!店長のセレクト商品今昔物語

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こんにちは!WBP Plus!店長の梅本です。


今日は人によっては「また危険な話してるよ」って言われそうな話ですが、大事なことだと思うので小売店の仕入れについてお話してみます。

基本的にはあくまでもWBP Plus!の場合だと思ってくださいね。



■問屋さん経由の仕入れとメーカー直接取引、どう違うの?

まずタイトルにもなっているこのお話です。「問屋」「卸業者」っていうのが何かってのがわかっている方にとっては当たり前の話ですが、知らない人にとっては謎めいていますよね。

問屋さん、または卸業者さんというのは、ざっくりいうとメーカー(当店の場合はレーベルや出版社ですね)と小売店(当店)との間に入って、商品の仲介をしてくれる法人または個人事業主のことですね。

問屋さんの存在理由とは何か、という話になると少しややこしいので割愛しますが、魚の卸市場とかあるじゃないですか。あの卸しと同じです。

小売店の大小を問わず、メーカーと個別に契約してメーカーから直接仕入れてその分を直接メーカーに支払うのであれば直接取引という形になりますし、メーカーと個別に契約はしないで、問屋さんからまとめて仕入れてまとめて支払うのであれば問屋さん経由、ということになります。

どちらも一長一短あります。そのあたりは各小売店の方針とか状況、メーカー側の方針など色々な条件が影響してきます。

海外の商品については「わしゃ英語わからんのよ」っていうお店は日本の問屋さんにおまかせするしかないですよね。

当店の場合は結構頻繁に海外に発注メール出してますし商品登録が落ち着いてきたタイミングで次の直接取引に向けて海外のメーカーにどんな条件で取引できるか、っていう問い合わせをしていたりします。



■どっちが小売店にとってはお得?

これは小売店の方針や、メーカー・問屋からの仕入れ条件によりますね。

支払先を少なくしたいのであれば作業時間や振込手数料などを考えると問屋さんと契約したほうが得かもしれませんし、問屋さんも常に在庫がある問屋さんばかりではないので、うちのように取り寄せが基本の場合、国内に関しては直接取引出来た方が早く納品されるので良かったりします。

海外メーカーの場合は日本の問屋さんが扱いをやめてしまうこともあるので直接取引に切り替えたり、問屋さんに在庫がなかった場合の納期が長過ぎるな~と感じた場合はメーカーに直接取引したらどんな感じになるのか尋ねてみたりもします。(条件が合えば切り替える)

海外の場合は、仕事の関係(Wind Band PressとかGolden Hearts Publicationsとか)ですでにメーカーさんと知り合いになっていたり演奏家や作曲家の方からの紹介などで最初から直接取引する場合も多いですね。

問屋さん経由の方が安く仕入れられるけど直接取引よりも納期がかかる、逆に直接取引すれば納期は早いけど送料がメッチャ高い、とか支払期日とモールからの入金タイミングとか色々あるので、その都度、状況を見ながら判断していく感じです。



■そもそも直接取引って誰でも出来るもの?

昔は多分国内に関しては直接取引が多かったんじゃないかと思うのですが、最近は各社自前のストアを持っていますので、お店の規模によっては「お断り」されることもあります。うちなんかは小さいですからほとんどの場合、問い合わせのメールに返事すら来ないですね。黙殺されてます。

今は「問屋さんから取ればいいじゃん」っていうスタンスの会社も多いかも知れません。

ただ問屋さんと契約するのが結構、条件が厳しくて、うちのようなミジンコは契約できない問屋さんがほとんどです。

保証金というなんだかよくわからないお金を先に数百万奉納しないといけなかったり(仕入れるわけでもなく後で返してもらえるわけでもない)、それを突破したとしても掛け率が高かったり、さらにそこに送料が加わったり、ってなると売っても売っても儲からないってことになるので、ちょっと無理ですね。あとは平気で「在庫がない場合の納期は1ヶ月」とか言われますしね。国内商品ですよ。それはちょっとね・・・引くよね・・・

この辺は国内商品を扱う問屋さんも色々と変えていって欲しいところですね。

こんな感じで僕の場合は

・規模の問題で直接取引が難しい場合がある

・今はもう直接取引をせずに問屋経由にしているメーカーもある

・個人事業主とは取引しないというメーカーもある(でもWind Band Pressには商品情報を流してきて記事にして拡販してくれと言うダブスタなメーカーもある)

・そもそもほとんどが問い合わせの返事すら来ない

そんなような状況があるので、今は誰でもどんな店でもメーカーさんと直接取引出来るわけではないようです。(かといって問屋さんも敷居が高いのでうちでは結局扱っていない、というメーカーさん多いです)

悩んでいるお店は、とりあえずメーカーさんに取引可能かどうか、その場合条件はどうなのか、を聞いてみると良いと思います。



■お客様にとってベストなのは?

これはもうわかりきっていて、昔の吉野家みたいですが「早い、安い」ですよね。在庫あり即日出荷、送料含めてどこよりも安い。これがベストです。さらにいえばいろんなメーカーの商品が一度に買えたほうが良い。

なのですが、それを突き詰めていった結果、お店が潰れてしまっては本末転倒ですよね。

なのでお店の方針としてどっちを取るか、というところでしょうか。もしくはバランスよくやるか。

どのお店も「早い安い」がお客様にとってベストなのは多分わかっていて、ただそれだと価格競争に陥って利益が出ないとか、不良在庫の山を抱えてしまったりとか、色々問題が出てくるので、最近はネットショップでも取り寄せの店も昔より増えている印象ですね。

最近はヤフーや楽天みたいな大きなECモールもルールが厳しいので納期表示なんかされるようになっていますが、一昔前は「取り寄せってどこにも書いてなかったから在庫あるだろうと思って注文したら受注確認メールで取り寄せだと初めて知らされる」なんてことがありましたね。

僕は某大手のCD屋さんで楽しみにしてた宮本笑里さんのCD買ったときにこれをやられたのでその店は二度と使わないようにしましたけど。

最近はモール側のシステムも改善されてて、在庫がない場合は「取り寄せ」って出るようになっていると思うのでまあ判断はつくと思います。それでも取り寄せ納期を「未定」にしている会社からは買いたくないですけどね・・・(でもこれはその小売店が契約している問屋さんあたりが未定にしちゃってる場合もあるので小売店さんばかりを責められないところでもあります)



とまあつらつらと書いてみましたが今日は「問屋さん経由の仕入れとメーカー直接取引、どう違うの?」をメインにお話してみました。

どっちが良くてどっちが悪いっていう話ではないです。

小売店の方針、メーカーの方針、問屋さんの方針、それぞれ色々あるよねっていうことですね。

まあ吹奏楽はニッチなので小売はあんまり儲からないですよ、ということは言っておきます。ドライブレコーダーの方が儲かります。

好きなだけでも続かないですし、企業理念が問われるところですね。

 

 

と、言うわけでたくさんご注文がないとキツイです!

 

皆様のご来店を心の奥底の深淵を覗いているとき、深淵もまたこちらを覗いているのだ。

 

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