これまで約3ヶ月間、毎日のようにUPしてきたカテゴリ「障害者登場編」・「車登場編」はいったん掲載に区切りをつけ、今後は全てのカテゴリにおいて随時更新に切り替えることになる。

 

実はこれらの記事は出版企画として作成していたもので、その当時、2009年頃にいったんは完成させたMSワード原稿の数々である。長い文章をよく毎日書き上げたものだと思うかもしれないが、そんなことはない。MSワードから当ブログ記事欄にコピー&ペーストしただけで、あとは軽く修正しただけである。原稿は恐らく全て掲載した。

 

もちろん各出版社には企画出版原稿として提案・提出もしてきた。トータル約20社には送ってみたが、どれも駄目だった。映画評論本はもう売れないと既に判断されていたらしい。

 

映画評論本が売れない理由はたぶん

 

1)シネコンの増加、ミニシアターの減少傾向

2)映画評論家のTV出演の激減

3)ハリウッドスターやハリウッド映画の激減

4)総じて日本の平和化に伴う言論の機会の減少傾向

5)インターネットの急速な普及

 

これらは稲田豊史氏や宇野惟正氏らの著作本をも参考にさせて頂いた理由の数々。

 

これらを読了する前、かねてから筆者はたぶん(5)が大きな理由だとは思ってはいた。さらにハリウッドスターの面々の世代交代が進んでいくと共に、新たな世代のスターが出てくることはむしろ控えめになっている。どうやってもスターの名前を覚えられるものではなく、かつてのような大型の看板もない。

 

映画評論家・町山智浩氏はかつて集英社インターナショナルHPで『フォレスト・ガンプ 一期一会』に触れて評論を展開していた(全18回、その後加筆修正されて出版された)。たぶん同社サイトの中でのネット掲載記事だとは思うが、このように先駆的にインターネットを乗っ取り(?)、ひいてはYouTube動画にまで出演していた。彼は恐らく映画評論家としては将来の先取りに成功したのではないかとも思う。

 

話を戻し、もっともなことには約15年も経ったのはどういうことか。それまでの筆者自身の仕事が上手く行かず、結果、約10年引きこもりになってしまったことが大きかったと思う。

 

統合失調症と最終的に診断されてしまった訳だが、不眠症、被害妄想、疑心暗鬼な面が自身に相変わらず表れてしまい、仕事に集中できなくなってしまう時期が長く続いた。どこの職場へ行っても同じ結果だった。

 

いま現在はだいぶ落ち着いているが、人間を軽蔑する事象がまだ自身の根底にある。今はもう何も事情を尋ねなくなった。

 

話をまた戻し、「障害者登場編」をまとめようと思ったのも、筆者自身が難聴という身体障害者であることから当然の発想と思う。補聴器がなくては、どんなに上司に叱られても聞こえない。

 

ところで、映画文筆屋・村松健太郎氏もかつて脳梗塞を起こしたそうで、体のどこかがマヒ状態に陥り、今では半身など不随のために杖を突いて歩いているのだそう。障害認定は恐らく下りている。一方で筆者の知り合いにも同様の人がいる。この人も障害認定は下りているという。筆者の父も脳出血を起こし、右半身不随になり、さらに寝たきりになってしまい、そのまま障害認定を貰う前に他界した。

 

「車登場編」はなんとなくだが、映画の中で最も出演が多いアイテムである。過去・現在・未来、いずれの舞台においてもであり、ましてやドラマになるとこれがまた重要なアイテムになることが多い。だからまとめてみた。

 

かようにふたつテーマがある。ということは2冊同時刊行ということも前面に出してみた。が、ダメだった。よほどのことがないと売れない。まあ、もっとも筆者の稚拙な文章ではどうにも。

 

そこで当ブログに掲載してみることにした。正直、何も変わらない気もそぞろだが、それにしてもこの2つのカテゴリで紹介したこれらの映画が今現在に如何にそぐわないことか、身に染みてわかった気がする。時代が早く変わっていくのだ。また映画サイトや映画データベースをチェックするペースも普及も案外早く、既にみんなDVDや動画配信でチェックしてあるという傾向を筆者も把握しなければならない。コミュニケーションが満足にできない筆者が思う以上に、インターネットの情報共有化は進んでいたのだ。皆の興味と動きが初めて伝わった気がするのであった。

 

しかし映画は鳴りを潜めているような気がする。ハリウッドは大人しくなり、国内では代わりに日本映画とアニメーション映画が既に台頭し始めている。そんな直感が以前は働いたが、それでもなんとかして映画界は隆盛を極めんとしている。それにしても映画館入場料金は高い。レンタル屋は潰れる。動画限定配信が流行る。映画館だけだった時代が過ぎ、分散化している。これらを克服・網羅するには手段を講じることはもはや限界であり、むしろ不可能なことである。映画はやっぱり映画館で観るべきではある。これが基本なのだ。

 

動画を映画とは思えない。昔はfilmだったが、今では全てmovieと訳されると思う。英語上では全てmovieと表現されているのかもしれず、皆ひっくるめられている気がするのである。これではイヤだ。それでももっと勉強しなきゃ、だ。

 

筆者とてこれらの記事掲載を転機に何かが変わると思った訳ではないが、映画について約100本も書いたんだから何かしらもったいなくて。文章が長すぎてうんざりされて、全部読んでもらえるとも思っていない(それより「ブログを書くのはもう時代遅れ」というAD広告まで出てきたことだし、こんな失礼な話はない!)。かなり消極的な言いぶんだが、それでも読んでもらえると幸いである。

 

 

参考文献&サイト

Wikipedia(英語版含む)

IMdb

各社映画データベースサイト

その他各出版物(映画ジャンルなど)

その他各映画ソフト(DVD & ブルーレイ)

その他各劇場用パンフレット

その他各劇場配布チラシ

その他(自動車・身障者専門サイトなど)

 

『太陽がいっぱい』サントラを聴きながら記す。

 

以上