7年前。

営業マンの鳥栖哲雄は、

娘の彼氏を殺した。

娘が殴られたその

仕返しであった。

 

現在。

娘が警察官になった。

父・哲雄の下には

殺した相手の

所属していた

暴力団組織

間野会が脅しに

来ていた。

警察の眼にも止まり、

周囲から追い込まれる哲雄。

 

 

『映画 マイホームヒーロー』公式サイト (warnerbros.co.jp)

 

かつて放送された

「相棒 Seazon 13」最終回

「ダークナイト」では

甲斐亨(成宮寛貴)が衝撃的な

失踪を果たした。

警視庁にいながら

犯罪を見守っていた男

として最後には消えて

去って行ったかと思う。

本作では警視庁の

一人が半グレ暴力団組織に

買収されていたという顛末が

描かれていた。

それを見かけて「ああ、

まだネタが被っているな」と

思った。

 

冒頭からどうにも

ヘタさ加減が出ている。

家族を守るために

戦った父親への英雄視が

うまく伝わらず、

最後は英雄視できないという

観客が大勢出てくるだろう。

 

ずっと以前に米国で放送された

FOX‐TVドラマ・サスペンス、

ランス・ヘンリクセン主演

(『エイリアン2』では

アンドロイドのビショップ役)

「ミレニアム」のような

雰囲気が一瞬でも感じられ、

それは今回の本作では

音楽スコアに表れていたが、

照明面でも雰囲気を

出してもらいたかった。

10億円の話とか

消火器が突然現れたりとか

話が飛び飛びになっていた。

連載中の原作漫画の省略度が

少々目立った感があった。

なお、原作漫画もドラマも

筆者は未見であった。

 

英雄か、犯罪者か。

その結末は最後に見ること

になるが、これは家族を

守る前提に展開された

応酬なのであり、

大黒柱としての英雄と

それを裏切る犯罪者観を

一人で一身に請け負う形

となるドラマであった。

しかしそんなに深くは

なかった。

 

次回の記事アップの日にちは

未定です。