映画『マダム・ウェブ』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ (madame-web.jp)

 

「ウェブ」とは「蜘蛛の糸」と

訳され、昔はよくURLアドレスの

先頭に「www.」と表示されていた。

これは

「world wide web」

の略であった。

 

あらすじ。

2003年である。

女性の救命士が橋から川に落ち、

一命をとりとめる。

その川に沈んでいる間、

彼女はビジョンを見た。

蘇生後、彼女は自分の見た

ビジョンと同一の出来事や

言葉が耳に入る。

未来を予知していたのだ。

 

彼女はペルーのアマゾンで

産まれた。母親は死んだ。

なぜペルーにいたのかというと、

母親はそこで蜘蛛の研究を

していたのである。

そこには男性の助手もいたが、

研究対象の蜘蛛を無理やり

奪っていったのだった。

1973年の出来事だった。

 

それから約30年後、

男は悪夢を見た。

三人の少女たちに

殺されてしまう。

男は逆に少女たちを

追おうともくろんだ。

 

救命士は予知のビジョンを

見て、偶然駅に居合わせた

少女たちに避難させた。

四人連れ立っての逃走。

男は追いかけてくる。

ある姿になって執拗に。

 

アメコミ・ファンでなければ

わからないキャラクターの

登場である。少なくとも

筆者は見かけたことはないが、

スパイダーマンのアドバイザー

役であるマダム・ウェブ。

アメコミには登場する、

アメリカ人のアメコミ・ファン

なら誰でも知っているだろう、

そんなレアキャラの誕生秘話を

描いた映画であった。

その結末を観たとき、

ああ、こんなキャラクターが

「スパイダーマン」にいたのか

と思ってしまった、そのカッコ良さ。

 

主演はダコタ・ジョンソン。

救命士の役を演じたが、

どこかで聞いたことのある

名前だなと思って調べたら、

『フィフティ・シェイズ』

シリーズのあの女の子だった。

R指定の入った映画シリーズ

だった。筆者には「なんだそりゃ」

と思えた映画群だった。

大きな話題にはなっていた。

 

黒いスーツやマスクを被った

男が登場するが、いちおう

これは少女たちを狙う悪役

なわけで、その男の正体との

関連性がいまいち掴めなかった。

救命士の運命が語られるには、

マダム・ウェブのキャラそのものを

知らなければこの救命士の

人物像を魅力的に把握することが

難しかった。少なくとも筆者は

救命士の掌から糸が出てくる

もんだと思っていたから、それなりの

格闘シーンが観られるものと

思っていた。しかし種類が違った。

そんなとんちんかんな

予想を抱えて観に行ったのであった。

 

この映画はかつてのシリーズ

『スパイダーマン』などの

マーベル・コミックス映画群とは

一層かけ離れた位置にある。

 

続編が新たに続く、そんな期待を

させる映画であってほしいと

思った。ただ続編はないだろうと

思うので、この映画は単発的な

ものだろうという気がして

ならない。