(理佐side)
「おはよー、理佐っ、」
理「はよっ、」
「理佐朝弱すぎ、笑」
理「る、さいなぁ、、」
私の名前は渡邉理佐、
自分で言うのもなんだけど、勉強も運動もそこそこ出来る一軍。
学校生活にも支障はないし、不便もしてない。
友達はそこそこいる方だし、
先生にだってある程度好かれている。
そんな私にも近づきたい、世界はあって。
「あの子、いつも花壇の世話してるよね」
「たしかにー、飽きないのかねー、」
「あの子名前なんつーんだっけ?」
「いやー、わかんない、笑」
同じクラスの小林由依。
彼女は暗くて、何を考えているか分からない。
だけど、
あの時、
頬を撫でるような風が彼女を包んだ時、
私は、、
彼女の虜になった。
小「、、、(ペコッ」
こちらに気づき頭を下げてきた小林さん。
仲がいいわけでも、話せてる訳でもないけど、
理「(可愛い、、、)」
あなたの魅力がみんなにバレなきゃいいって思っちゃう。
理「(、、私何考えてるんだろ、、)」
授業中も部活中も家ですら彼女を考えている。
理「君を目で追うくらい許して、、」
スマホの写真フォルダーには君の隠し撮りがあって
少しでいいから君を傍に感じたい。
そんなふうに思う。
「理佐ー、いこーっ、」
理「、、んっ、、」
君の視線にある花になりたいなんて思うのは、
私の独り言。