「未明の砦」読んだ! | figaroのブログ

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半年ほど前に、

お友達から

太田 愛著「未明の砦」

読むなら是非おすすめ!

と紹介された


600頁余りのかなりの大著だ

最近こんな長編小説など

すっかり遠ざかっていたけれど

彼女の紹介のことばから

これは是非読んでみよう、と

気持ちが動いた


夕べ読了

圧巻の読後感!

まるで

今現在進行中の

ドキュメンタリーさながらの

展開

その中でこの国の

歴史と現在の社会状況が

再学習のように

まざまざと描かれている


自分の中に抱えてきた

モヤモヤとした不安

重く深く宿る黒黒したもの


それらを白日のもとにさらされて

見せつけられている思いに

とらわれて、

毎晩時間を忘れて読みふけった


最後の方に出ていた

文章

『…おかしいことに対してそれはおかしいと声をあげるのは、間違ったことでも恥ずかしいことでもない…』

『…力のある人とその近くにいる人たちだけがより豊かになるのではなく、大勢の普通の人たちが生きやすい世界へと変えていくためには、力を持たない私たちが声をあげるところから始めるほかない…』


今、この国で

声をあげる一つの手段は

やはり《選挙》だ


そして少しずつ

変えていくための力が

かすかにかすかに

立ち上がる気配がする