「こどもちゃれんじ」は、株式会社ベネッセコーポレーションが展開しています
0歳から6歳(小学校入学前)までの乳幼児を対象とした通信教育サービスです。
1988年の開講以来、長年にわたり日本の多くの家庭で親しまれており、「しまじろう」という国民的キャラクターとともに、子供の心身の成長と生活習慣の自立をサポートするプログラムとして確固たる地位を築いています。その詳細なシステムや魅力、各年齢のコース内容について解説します。
1. こどもちゃれんじの根幹となる設計思想と強み
こどもちゃれんじの最大の強みは、「月齢・年齢にピンポイントで合わせたカリキュラム」です。乳幼児期の発達スピードは非常に早く、数ヶ月の違いで興味の対象やできることが大きく変わります。ベネッセは膨大なデータと専門家の監修に基づき、「いま、その子に一番必要な刺激」を毎月パッケージ化して届けてくれます。親が
「どんな知育玩具を買えばいいか」「いつからトイレトレーニングを始めるべきか」と悩む必要がなく、子育てのペースメーカーとして機能する点が多くの支持を集める理由です。
また、メインキャラクターである「しまじろう」の存在は絶大です。親が何度言っても聞かない「歯みがき」や「お片付け」も、しまじろうが映像や絵本で実践しているのを見ると、子供が自発的に真似をするという、いわゆる「しまじろう効果」は、日々奮闘する親にとって非常に大きな助けとなっています。
2. 年齢・発達段階に合わせたコース展開
子供の発達段階に合わせて、細かくコースが設定されています。各コースの主なねらいは以下の通りです。
こどもちゃれんじ baby(0歳〜1歳向け) 視覚・聴覚・触覚といった五感を刺激するプレイジムや、手先の器用さを育む知育玩具(エデュトイ)、親子の愛着形成を促す絵本が月齢ごとに届きます。初めての育児に対する不安を和らげるため、親向けの月齢別育児情報誌も充実しています。
こどもちゃれんじ ぷち(1歳〜2歳向け) 好奇心が旺盛になり、言葉の爆発期を迎える時期。「歯みがき」「手洗い」などの生活習慣の第一歩を、音の鳴るおもちゃや映像教材で楽しく導入します。
こどもちゃれんじ ぽけっと(2歳〜3歳向け) 自己主張が強くなる「イヤイヤ期」と重なる時期。「トイレトレーニング(オムツはずれ)」を強力にサポートする教材が目玉です。また、順番を守る、貸して・どうぞのやり取りなど、社会性の基礎も学び始めます。
こどもちゃれんじ ほっぷ(3歳〜4歳・年少さん向け) 幼稚園や保育園などの集団生活が始まる時期。ひらがなへの興味を引き出す教材や、数の概念、ハサミなどの工作の基礎を学びます。集団の中での人間関係の築き方もストーリーを通して疑似体験します。
こどもちゃれんじ すてっぷ(4歳〜5歳・年中さん向け) ひらがなの読み書きを本格化させ、時計の読み方にも挑戦します。「なぜ?どうして?」という知的好奇心を満たす科学的なテーマも登場。この学年から、従来のおもちゃと紙のワークを中心としたコースと、専用タブレットを使用する「すてっぷタッチ」のいずれかを選択できるようになります。
こどもちゃれんじ じゃんぷ(5歳〜6歳・年長さん向け) 小学校入学を見据えた準備期間。国語と算数の土台作りを中心に、机に向かって一定時間集中する習慣づけを行います。プログラミング的思考を育む教材もあり、スムーズな就学を後押しします(こちらもタブレットコース「じゃんぷタッチ」を選択可能です)。
3. 毎月届く基本セットとデジタル連携
毎月の教材は、主に「エデュトイ(知育玩具)」「絵本」「映像教材」「キッズワーク(年中以降)」「おうちのかた向け情報誌」で構成されています。これらが密接に連動しているのが特徴で、例えば映像で見た内容をエデュトイで実際に手を動かして遊び、絵本で定着させるという立体的な学習が可能です。
近年はデジタル化も進んでおり、以前はDVDで提供されていた映像教材も、現在は専用アプリ「しまじろうクラブアプリ」などでの配信が主流となっています。外出先でもスマートフォンやタブレットで映像を見たり、デジタルワークに取り組んだりできるため、利便性が大きく向上しています。
4. 利用にあたってのメリットとデメリット
【メリット】
育児の負担軽減: 年齢に合ったおもちゃや絵本を自分で探して選ぶ手間と時間を大幅に省けます。
生活習慣の定着: トイレや着替えなど、親が教えるのに根気がいるテーマを、プロのノウハウを用いて楽しくスムーズに導入できます。
コストパフォーマンス: 月額約2,000円〜3,500円(年齢や支払方法により変動)で、おもちゃ、絵本、ワーク、動画が全て揃うため、個別に高品質なものを買い揃えるよりも割安になるケースが多いです。
【デメリット】
モノが増える: 毎月エデュトイが届くため、収納場所の確保や、子供が成長した後の処分方法に悩む家庭は非常に多いです。
子供の興味とのミスマッチ: 子供の発達スピードや興味の方向性には個人差があるため、その月に届いた教材のレベルやテーマが、子供の現在の状況と合わない(早すぎる、あるいは興味を持たない)こともあります。
まとめ
「こどもちゃれんじ」は、単なる幼児向けの早期教育ツールではありません。親子のコミュニケーションのきっかけを作り、子供の「できた!」という自己肯定感を育むための、総合的な子育て支援ツールと言えます。ご家庭のライフスタイルや教育方針に合わせて、数ヶ月の短期利用から試してみることも可能なため、日々の育児に悩みや迷いが生じた際の一つの有効なパートナーとして、長きにわたり支持され続けています。
