3月7日
かなたに見える丘の中腹に石室が露出した古墳があるのですが
そのそばの木、おそらく梅でしょう、
まるで桜のようにふんわり咲き誇っています
桜の季節もすぐそこですね
子どものころ、台風が来るのは、ちょっとしたイベントでした。
ほんの少し怖いようでもあり、でも、少しワクワクするものでもあり、
妙にテンションが上がったものです。
住んでいたところは浸水する恐れがほぼないところでしたし、
台風は、一定の時間が過ぎれば去ってくれるので、
責任のない子どもには、ちょっと楽しみな非日常でした。
いま、非日常が日本をゆるやかに覆っています。
学校は休校、人の集まるイベントは中止、テーマパークも美術館博物館資料館も閉館、図書館まで貸出業務のみ、飲食店にはひとが集まらず、だれもがなるべく人混みを避けるようにしています。
台風とちがって、一日や二日で過ぎ去るものではないので、高揚感はなく不安ばかりです。
妙な噂が独り歩きして、なにをどうすればいいのか、よくわからない毎日が続いています。
今日は土曜日、明日は日曜日、
休校が始まって初の週末です。
ここで息抜きに家族で買い物などにでかけるのもいいけれど、
それでは、ふだんと変わらず、
ふだんと変わらないのに心のどこかで不安が残って楽しめず、
のちのち「新型ウィルスの騒動のときは、なんだかわけがわからなかった」という記憶しか残りません。
不安なときこそ、家族が頼り。
家族のきずなを深めるよい機会、
そして、思い出作りもできるチャンスではないでしょうか。
アメリカのホームドラマみたいに、一家総出で家の模様替えをしたり、
家族で協力してなにかアートの大作をつくってみたり、
家族みんなでディナーを料理して、そして食後はみんなでテーブルゲームをしたり、
家族みんなでなにかをするのは、子どもにとって楽しいイベントです。
「新型ウィルスの騒動のときは、わけがわからなかったけれど、それでも家族でたのしく過ごした」という思い出ができれば、禍もすこしは福に転じられるかもしれません。
世の中がどこかいつもとちがうときには、非日常として楽しむ過ごしかたがあってもいいと思います。
将来の話とか、お母さんお父さんの子どもの頃の思い出話とか。。。
ふだん、あまりできない家族の会話を、ゆっくり楽しんでみてはいかがでしょう。