うそかえ | プログレス学習教室 橿原市

プログレス学習教室 橿原市

近鉄南大阪線、橿原神宮西口駅南出口から西へ徒歩2分のプログレス学習教室は、たのしく勉強できる小さな学習塾です

今日、25日は天神さんの縁日
1月25日の初天神は、
落語の「初天神」を待つまでもなく、
とてもにぎわいますよね
東京の天神さんといえば、
湯島天神や亀戸天神といったところでしょうか
京都では、
東寺さんの「終い弘法」、北野さんの「初天神」が
師走と睦月の風物です
初天神は、合格祈願のにぎわいも若やいで
早咲きの梅も咲いていたり、
師走の慌ただしさとはちがう、
のんびりしたはなやかさがありますよね
 
全国あちこちにある天満宮ですが、
きょう鷽替え神事をおこなうところが多いようです
南大阪線にある「道明寺」駅周辺は、
渡来系土師氏に由来する土地で、
道明寺は、土師氏の氏寺から発展した名刹
寺宝の十一面観音像は国宝に指定されています
(拝観は毎月18日と25日)
となりの駅名も、「土師ノ里」と、
このあたり一帯に土師氏ゆかりの名残があります
道明寺というと、和菓子好きのひとなら、
上方の桜餅に使われる道明寺粉を思い浮かべられるかもしれません
蒸したもち米を干した、保存食で
伊勢物語の東下り八つ橋の段に出てくる「かれいひ」の一種です
「かれいひになみだおとしてほとびにけり」
道明寺天満宮は、
神仏分離令が出るまで道明寺と一体だった、
菅原道真ゆかりのお宮なのですが、
道真ゆかりは当然も当然、
道明というのが、道真の号で、そこから寺の名前を取ったのだそうですから
土師氏は菅原氏の祖なんですよね
道真は、幼少期この地を何度もおとずれ、
大宰府へ下向の際にも立ち寄ったそうです
この、道明寺天満宮でおこなわれる「うそかえ」は壮観です
まず、
本殿を取り巻くように梅園内に列をなした参拝客に、
11時の太鼓を合図に、小さな木彫りのうそ鳥が入った封をした紙袋が配られます
そして、太鼓の音とともに、あまり広くはない境内を
「かえましょうかえましょう」と、30分近く、
大勢が袋を交換し歩くのです
境内は、白い小袋を振り歩く人であふれかえり、
とにかく手当たり次第に袋を交換
紙の袋がかなりくたびれたころに、終了の太鼓が鳴ります
するとみんな嬉々としていっせいに封を開ける
うそ鳥の足の裏に「金」とか「銀」とか「木」とか
さあ、字は書かれているでしょうか。。。
字が書いてあれば、
「金」や「銀」は金や銀の小さなお札、
「木」は立派なうそ鳥の置物と交換してもらえます
本物の金や銀、うそではありません
 
きょうもまずまずいいお天気
ふしぎと、うそかえは大雨にはなりませんねぇ
初天神の運試しは、
11時と3時に行われます