ジェンサンはマグロ首都
先日予告させていただいたとおり、朝食も取らずにジェンサンの魚市場を見てきました。
さて、現場の雰囲気を写真で紹介しましょう。
遠くまでつづくこの場所が、マグロを捌いて番号つけてセリをする場所。来たのが遅かったのか、ほとんど仕事終わっていた。
その中でもまだセリ真っ最中の一角を見つけて、写真をパチパチ。
市長さんが用意してくれたのか、こちらを取材陣とまちがえたのか、インタビュー受けたそうな人が待っていたので、質問することに。その取材結果を報告します。
今朝のセリ単価を紹介すると、最高級のサシミツナ (刺身は国際語ですね) でキロあたり410ペソ (1ペソは2円弱) 、これはほぼ空輸で日本へ。次のレベルはマニラの日本料理屋へ。低級なマグロは缶詰工場に行くか地元で食べるので120ペソ。
今年の5月にジェンサンの記録を塗り替える361キロのマグロが水揚げされて、国内のニュースとして取り上げられた。
だけど町が本当に盛り上がるのは、今水揚げされているマグロの平均30~40キロが、50~60キロになってくる時だそうです。水揚げされるマグロの体が日々じわじわと大きくなると、町全体も興奮してくるとか。さすがツナタウン。
こちらの人だかりは隣の市場で、近海魚が漁船から次々と揚がってくる。ムロアジでしょうか。今晩のおかずになりそうな庶民的なお魚がいっぱい。
近海漁業はこういうカラフルな漁船です。日本の漁船とちがって、アウトリガーが付いている。派手好きだけど怖がりなフィリピン人気質(?)
マグロはというと、こういう大きな遠洋漁船で運ばれてきます。これは日本の船で、パラオ沖から来たようですね。市場に揚げたらまた戻るのでしょうか。
これだけ生きのいいマグロをたくさん見せられたら、当然食べたくなりますよね。
朝市場の鉄火丼や刺身定食のような世界、と見渡してもこれがない。魚市場の中になくて、その周辺はというと、解体したマグロをすべて使い尽くそうというツナ缶工場ばかり。
その日は高級マグロを食べる想念にとりつかれながら夕方となり、ジェンサンの日本料理屋にくり出しました。しかしそこで見せてもらったマグロの柵は、マニラから取り寄せたという冷凍もの。見るからに新鮮じゃない。
世界に冠たるマグロ首都で新鮮な高級刺身が食べられないとは。
欲求不満が高じながら、観光振興として、地元で揚がった高級刺身を食べられる魚市場ツアーをマガンダンな市長さんに提案しよう、などとブツブツ。
仕方ないので板前さんが地元で買ってきたというマグロのカマ焼きを食べました。
これ今朝見たな、プラスチックの風呂桶みたいなのにたくさん放り込まれていた。