絶滅の危機にあるジャワサイ

Jack☆世界遺産マイスター☆さんは、最近のブログ記事「絶滅のお知らせ。ベトナムのジャワサイ絶滅・密猟者との戦い。 」で、ベトナムのジャワサイが絶滅してしまったので、残るは世界遺産に指定されているジャワ島のウジュンクーロン国立公園のジャワサイのみとなった、と書かれています。

どうもウジュンクーロンのジャワサイも絶滅寸前だけれども、なんとか生存環境を保護強化できないかと政府が動いているという新聞記事が先週出ました。

ウジュンクーロンのジャワサイ

ジャワサイの雌は残り４、５頭　　政府が保護強化へ

　ヨピー・ヒダヤット副大統領報道官はこのほど、バンテン州ウジュンクーロン国立公園に生息するジャワサイの保護強化を国際自然保護連合（ＩＵＣＮ）と進めていく方針を示した。ＩＵＣＮはインドネシア政府に対し、年間百六十八億ルピア拠出するよう要請したという。
　ジャワサイは世界中で同国立公園内の三十五ー四十五頭しか生息が確認されておらず、そのうち四ー五頭しか雌が確認されていないという。ヨピー副大統領報道官は「ブディオノ副大統領は、ＩＵＣＮ種の保存委員会のサイモン・スチュワート会長と会談し、ジャワサイの保護に協力していくことを約束した」と語った。
　角が一本のジャワサイは、角や皮膚が薬になるとして密猟の対象となっている。これまでにベトナムでも生息していたが、先月二十五日に同国内で絶滅が確認された。
～じゃかるた新聞より～

ここまで追い込まれると、スマトラサイのように自然公園内に保護センターを作り人工的に保護するのも難しいのでしょうか。

ジャワサイは一角獣で、スマトラサイは二角です。昔はスマトラ島にもジャワサイはいたけど、こちらの方は死に絶えてしまった。ベトナムにジャワサイがいたのは、インドネシアの大スンダ列島 (スマトラ島、ジャワ島など) とインドシナ半島が陸続きだった太古より生きていたことを示しています。

数十頭しか生息していないのなら、エコツーリズムで訪れても出会えることはほとんど期待できないですね。最後の地ウジュンクーロンからジャワサイ絶滅のお知らせは読みたくない、書きたくない、という心境です。

関連記事　　スマトラサイに会ってきた