2025年7月14日、オカボクラブへ入ブしました。

 

オカボクラブは、非電化工房の藤村先生が立ち上げた、陸上で稲(陸稲/オカボ)を栽培しようという会です。
「オカボ・ボクラ・ラブ(love)」というネーミングは、「みんなで陸稲づくりを愉しもうぜ!」という言葉遊びなのだそうです。

 

▲ 11月22日、収穫の時。色づいた穂が垂れてきています。

 

5月の非電化工房メールマガジン(Vol.155)でも案内されていたようですが、僕が見落としていたのか、7月10日配信のVol.158で「会員が150人を超えた」という記事を見て初めて知りました。栽培は来季からかなと思いつつも、翌7月11日には以下の入ブ動機を書いて申し込んでいました。僕としては珍しく早い動きでした。

 

■「オカボクラブ」入ブの動機(抜粋)


・以前から米作りに興味があり、水田作業を手伝うこともありましたが、自分でも挑戦したいと考えていました。


・著書「地球の冷やし方」で紹介されていたSRI稲作法に興味を持ったことや、最近、畑友と乾田での米作りについて話す機会があり、実践への意欲が高まりました。


・水田での米作りは、水の管理や水利権などのハードルが高いと感じていました。特に借地では、自由に作業しにくい点が気になっていました。


・住宅地で稲穂が見られる風景は、個人的に愉しいのではないかと考えています。陸地でお米が作れれば、耕作放棄地の有効活用や地域の緑化、自給率の向上にもつながるのではないかと期待しています。


・兼業での野菜作りでは広い面積をカバーしにくいため、畑感覚でマイペースに稲を育てることができれば、仲間にも勧めやすいのではないかと考えています。

 

 

■ 栽培の記録(2025年7月〜2026年2月)

 

申し込みの3日後、藤村先生より「栽培タイミングとしてはやや遅く、時間の余裕がないため、返信メール受信後すぐ種籾を送ります」といった内容のメールをいただきました。栽培適期としては2ヶ月以上遅いなと思いつつも、先生の「やってみなくちゃわからない」という言葉を思い出し、すぐにお願いのメールを返信して種籾とテキストを送っていただきました。

 

2025年:猛暑の中での試行

 

この年の名古屋は、7月から9月にかけて連日38度を超える厳しい暑さが続きました。


・7月16日:種籾「亜細亜のかおり(陸稲うるち米)20g」が到着しました。

 

▲ 非電化工房から届いた種籾「亜細亜のかおり」20g。


・7月19日:種籾の準備をしました。水の中に卵を浮かべて塩水を準備するのは、理科の実験を思い出すようでワクワクしました。

 

 

 

▲ 卵を浮かべて塩水選、ビーカーに入れて殺菌を行い、芽出しをしました。


・7月24日:ベランダで2つのトレーに種まきをしました。

 

▲ 浸水から数日。白い芽が出てきました。

 


▲ 芽出しを確認後、2つのトレーに種まき。ベランダで育苗を開始しました。


・7月30日:発芽しました。苗は少し徒長気味でした。

 

▲ ベランダのトレーで、細いですが緑色の苗が育っています。


・8月9日:定植しました。

 

▲ 定植直前の苗。さらに成長しましたが、やはり徒長気味です。

 

事前にテキストを参考に自己流で畝作りを行い、pHも測定。

 

▲ 畝のpH測定。5.5と、数値は良さそうでした。

 

面積は約3㎡。新聞紙とビニールの2種のマルチで比較実験もしました。

 

▲ 手前が新聞紙、奥がビニール。2種類のマルチで実験してみました。苗が細くて無くなりそうです。


・9月21日:活着し、分けつが進んでいる状態でした。水やりが不十分だったかもしれません。

 

▲ 猛暑をのりこえ成長中、分けつも進んでいる様子。ビニールマルチの方が成長が良いようです。

 

・10月5日:やっと穂が出てきました。背丈は50〜60cmほどでした。

 

▲ やっと穂が出てきました。


・11月22日:稲刈り(稲抜き)をしました。

 

▲ 収穫直前の様子。混植したアフリカンマリーゴールドの勢いに少し押されているようにも見えます。

 

▲ 収穫時の穂の様子。黒ずんでいる籾もあり、ヤケやいもち病などの影響が伺えます。

 

▲ 抜いた稲株。根の張りはあまり深くありませんでした。

 

▲ 全収穫量です。少ないですね。

 

▲ 稲(手前)は、天日干しします。奥は、麦やレモングラスなど。

 

 

2026年:収穫後の作業


・1月3日:年が明けて乾燥させておいた稲を自宅へ持ち帰りました。脱穀して計測すると、籾付きで175gでした。

 

 

▲ 籾と藁を分離。脱穀した籾の計量。175gありました。

 

・2月18日:やっと籾摺りをしました。テキストに記載されていた「すり鉢とテニスボール」での脱穀を試しました。

 

▲ すり鉢とテニスボールを使った籾摺りの様子。少量の13g程度を試し摺り。

 

1時間ほど格闘してようやくコツを掴み、13gの籾から9gの米に分離できました。

 

 

▲ 籾摺り後の計量。お米は9gでした。

 

 

収穫を終えて

 

今回の結果を整理すると、20gの種籾から175gの籾が収穫できました(約9倍増)。
これをすべて籾摺りすると、得られるお米(玄米)はおよそ120g(1合弱)になる予定です。

 

結果として、「20gの種籾から、約6倍のお米が収穫できた」という計算になります。

 

黒い粒は、高温障害やカメムシによる被害のようですが、無農薬の証とも言えるのかもしれません。籾摺りに時間がかかるので、食べられるのはもう少し先になりそうです。

 


【参考】2025年 名古屋の気象データ(気象庁HPより)
7月:最高38.3℃ / 8月:最高40.0℃ / 9月:最高38.2℃ / 10月:最高31.4℃ / 11月:最高22.7℃

 

 

先日届いた「オカボクラブ ニュースレター 2026.02.16」では、今季2026年の作付け用種籾の提供開始について案内がありました。

今年は適期を逃さず、早めに申し込みたいと思います。


この機会に興味のある方も、オカボクラブへ入ブして陸稲づくりを愉しんでみてはどうでしょうか。