http://www.asyura2.com/09/senkyo66/msg/471.html


2009年06月29日


 新聞が黙殺した小泉純一郎の敗北


 6月28日に行なわれた神奈川県横須賀市の市長選挙で、現職の蒲谷亮一(64)市長が、新顔の吉田雄人氏(33)前市議に敗れるという注目すべき出来事が起きた。


 横須賀市といえば小泉純一郎元首相のお膝元だ。


しかも小泉元首相が次男ともども頻繁に応援を繰り返していたという。


 そこまでして小泉元首相が応援した現職の市長が新人候補に敗れたのだ。これは一大政治
ニュースではないのか。


 それにもかかわらず、この事を報じた29日の全国紙は朝日だけである。


しかも小さく、事実を報じただけだ。


 もちろん各紙はその地方版でこのニュースを取り上げているに違いない。


しかし、これは地方版のニュースにとどまるものではない。


全国の国民が知るべき一大政治ニュースだ。


 おりから解散・総選挙の話で連日政治ニュースは持ちきりだ。


中川秀直とか武部勤などといった小泉一派と麻生自民党の亀裂も日増しに高まっている。


 これから総選挙までの間に起こりうる自民党の分裂と新党の動きに関し、小泉元首相の動向が話題にされるだろう。


いまでも残る小泉元首相の政治的影響力である。


 その小泉元首相が、次男とともに年甲斐も無く髪を振り乱して応援した。


負けるはずのない蒲谷現職市長が敗れた。


 なぜそれをメディアは大きく報じないのか。


自ら支え続けた小泉元首相の政治生命の終わりを認めたくないからか。


現職市長の敗北を大きく報道する事によって、小泉元首相の影響力の低下にとどめを差す事をためらったのか。


 おりから6月29日の産経新聞は直近の世論調査の結果を掲載していた。


 それによると、次の首相にふさわしい人として、一位が鳩山由紀夫氏の15.0%、二位が舛添要一氏の8・4%、以下岡田克也氏 7.8%、東国原英夫氏 7.6% そして小泉純一郎氏 5.8% 麻生太郎4.6%となっていた。


 日本を異常にさせた一つの時代が大きく変わりつつあることを感じさせる。


  メルマガでは毎日次のような事について配信しています。


  平岡敬元広島市長の証言(6月29日)

  隠されたイラクでの日本大使銃撃事件(6月28日) ほか