USJの入場者数世界第4位達成に見る日本人のリゾート感と衣食住の次にくるもの | 複雑思考・シンプル志向

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先日、 USJが東京ディズニーシーを抜き、入場者数が世界第4位になったというニュースを見ました。

当然、外国人観光客等のインバウンド需要も多いのでしょうが、テーマパークの入場者数ランキングを見ると、世界3位が東京ディズニーランドとなっていおり、世界上位5位のうち、3つを日本のテーマパークが独占しています。
2015年の上記3つのテーマパークを全て合算した入場者数は約4,500万人なので、相当数の日本人が休暇を使ってこれらテーマパークに訪ずれている計算になります。

1位:ディズニーワールド・マジックキングダム(アメリカ)
2位:ディズニーランド(アメリカ)
3位:東京ディズニーランド(日本)
4位:ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(日本)
5位:東京ディズニーシー(日本)
6位:ディズニーワールド・EPCOT(アメリカ)
7位:ディズニー・アニマルキングダム(アメリカ)
8位:ディズニー・ハリウッドスタジオ(アメリカ)
9位:ディズニーランドパーク(フランス)
10位:ユニバーサル・スタジオ(アメリカ)
11位:ディズニーCAアドベンチャー(アメリカ)
12位:アイランド・オブ・アドベンチャー(アメリカ)
13位:チャイム・オーシャン・キングダム(中国)
(出典:http://www.teaconnect.org/images/files/TEA_160_611852_160525.pdf)

リゾートとは娯楽とか行楽といった意味なのですが、著名デザイナー原研哉さんが、衣食住の次にくるのは「休む」ということを香港人のデザイナーに話したら、「行く」であるべきだと語っていたというエピソードを著書「日本のデザイン」で披露しています。

狭い香港に住んでいる人たちからすると、そこから抜け出して好きなところに羽ばたきたいという欲望が、潜在的にあるのだそうです。

衣食住の次にくるのは、原研哉さんが言う「休む」にしろ「行く」にしろ、どちらも満たしているテーマパークは、日本人やアジア人のリゾート感を満たすものなのでしょう。(当然、商圏が圧倒的に大きい、アメリカは別ものですが)。

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