報道ステーションの「児童虐は昔に比べて増えている」というグラフのミスリード | 複雑思考・シンプル志向

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昨日、テレビで児童虐待の件数が2003年時と比べて1.8倍程度に増えているというグラフを見せていた。
確か報道ステーションで古舘さんが、「昔は地域でうるさい人がいて、そういうのが虐待の抑止になっていた」
といっていた。

でも、本当に昔と比べて児童虐待が1.8倍も増えているのだろうか。報道ステーションで出したグラフには大きく二つのミスリードがある。

まず、1点目。
児童虐待件数は、「実児童虐待数×児童虐待発見率」に分解できる。実児童虐待件数が同数でも、発見率が上昇すれば、児童虐待件数が増えることになる。おそらく、昨今の状況から発見率は大幅に上昇している可能性もある。
これらも考慮にいれなければ、児童虐待件数が1.8倍増えているという数字は意味をもたない。

2点目
率を出すべきだ。少子化時代なので、数の動きよりも、率を見た方がインパクトもあるし、増加の真実を的確に表しているはずだ。

それから、冒頭の古舘さんのコメントもどうかな今と昔で違うところがあるとすれば、家族構成の変化じゃないかな。核家族化が進んで母親の子育て負担が激増したり、離婚の急増や家庭環境の複雑化があるだろう。

いずれにせよ、マスメディアは影響力も強いので、もう少し慎重に数字を提示すべきだろう。