出会い系で知り合った40代女性、Bさんと呼ぶ。


じつはこれまでに、ブログで書いていた仮名をうっかり本人の前で言ってしまい弁明に苦慮したことがあった。


ので、言ってしまっても言い逃れしやすい仮名がいいなと思った次第。






さて。

Bさんとの2回目のデートは2人とも3時間くらいしか時間がなく。



ある駐車場で待ち合わせて、私の車でドライブでも、と。



でもじつは、前日のラインではソックスの話題で盛り上がっていたので、Bさんもそれを期待しているだろうことは想像していた。




どこに行こうか?




おまかせします…。




時間もそんなになにし…ホテル行ってみる?



えー? ……おまかせします。



実際には3時間あるわけだから、ドライブでも相当の距離を走れるし、お茶だったら5杯は飲める。


そんなことは2人ともわかっているが、理由が必要なときもある。


たぶん、理由は何でもよいのだ。




車で15分ほど走ると愛のホテルがあった。





Bさんとともに部屋に入る。




部屋のお風呂なんかを見て、すごいねー!とうれしそうな彼女。


その一方で、ここでお茶するんだっけ?とおどけてみせる。




そうだね。

せっかくだからシャワー浴びてこようかな。



私がシャワーを浴びて出てくると、Bさんは何も言わずに、私の目を見ながら浴室へと向かった。




タオルを巻いて、Bさんが姿をあらわす。




電気、暗くして。

恥ずかしいから。





私は言われたとおりに照明を落とした。





Bさんはベッドに寝そべる私のそばにきて、静かに横たわった。





私はBさんの髪に触れ、頭をなでてみる。




ありがとう。




Bさんが言う。





顔を近づけると、Bさんは顔を背ける。




どうしたの?





恥ずかしいよ。




そうだね、恥ずかしいね。





一度顔を遠ざけ、もう一度近づけた。




Bさんは私の目をまっすぐ見ている。





ふたりは見つめ合いながら、初めて唇を重ね合わせた。