荒木経惟

アンゼルアダムス

最近は皆スマホで簡単に写真撮れてしまうからなのか昔の白黒写真に惹かれてしまう。

なぜだろう。「昔」に惹かれる。すべては変わるし、時の存在を認識できる。ある時の「今」や「現代」が今は「昔」になってしまったギャップ。時の流れに放って置かれた一枚の記憶。その瞬間に撮らなかったらいつか忘れられてしまう、そんな時があったことさえ曖昧なことがある。

白黒は写真を統一させる力がある。濃いネガティヴは最近の一眼レフも敵わない。ディテールや色の少ないシンプルな写真の方がもっと伝わることがある。

昔のカメラ使うと本当にカメラの仕組みが分かる。どれくらい光が入ってるか?光のバランスは取れているだろうか?

ヴィンテージカメラ使う時はしっかり光や影を認識しないといけない。光がありすぎても少なすぎてもいけない。結局闇は光の無。写真はすべて光でできてる。光が人や物を照らすから本来真っ暗な世界で美しい景色が見れる。結局すべては影。

そういう風に考えてみたら私達が毎日見ていて日常だと思うものは仮想的で本当の現実は真っ暗闇。

…何言ってるんだろうねw