私のミスにより始まったこの問題は

最終的には詐欺事件にまで発展していく

悲惨な!?ものでした。


詐欺師 Aらとのドタバタ劇も

いよいよ今回で最終話です・・。




前回のお話

⇒ http://jump.cx/onwNZ



2度におよぶ脅しに ことごとく

失敗したAは、当社から買い取った

空調の機械を手下を使いバラバラに

解体します。



さらには売ってもいない空調ダクトまで

取りはずそうとして 再びホテルの天井を

破壊し始めたため、ついに警察を呼ぶ 

騒ぎにまで発展しました。



そして最終決着をつけるときが

やってきました。



問題はこじれにこじれ、Aとの争議では 

今後、彼らがどんな行動にでるかわからない

様相でしたので、弁護士の李氏にも

応援を依頼しました。




弁護士の李氏は私のパートナーT氏の友人

でしたが、当時は時々TVにもでるほどの

敏腕弁護士です。



となりの武装警察も 日頃の付き合いから

私たちに とても好意的で Aとの

話し合いの場所として 警察署の会議室を

提供してくれたほどでした。




さらに争議の記録係として

二人の警官までつけてくれたのです。




Aがどんな手を考えていたかは

わかりませんが 私たちがこれほどに

完全武装!?していることに驚きを隠せない

様子でした。



さすがにAらがどんなチンピラであろうとも

簡単には手が出せない状況でしたので

Aも仕方なく、静かに話し合いの場につきました。




そんな中、笑える!?

争議は始まります。




李弁護士 

「あなた(A)は まず30万円を多く

 振り込み、当社のCさんを脅し 

 機械の値段を下げさせようとしたのか?」



  
「・・・・ 

 いやいや、あの金にそういう意味はない、、、

 あれは まさしく天井にあるダクトの

 代金だったのだ。」




Aは顔を紅潮させ、興奮気味に答えました



ただ、これまでとは全く違う言い訳

でした。



それもそのはず、警察や弁護士を

目の前にしてCさんを脅すための金だと 

認めれば その場で逮捕される可能性

あるからです。



李弁護士 

「ではあの30万円で天井のダクトを
         
 買うつもりで支払ったというのだな?」




A 「そ、そうだ!」




李弁護士 

「しかし、ダクトを売ることなど 

 最初から約束もしていないし、契約書

 にもそんなことは一切、書かれていない

 ではないか?」






「いや、お前の会社のCは口頭で 

 たしかに俺に売ると約束したぞ。
      
 だから俺はそれを信じて、30万円多く

 振り込んだのだ。
         

 機械だけ買っても俺のほうは

 儲けがないのだ!
        
 
 だから騙されたのは俺の方だ!」
 



Aはとんでもない発言を続けます、、、



李弁護士  

「そんなわけは ないだろう! 
 
 あなたは あれだけの量の
          
(どんなに安く見積もっても

 時価500万以上はする)
          
 ダクトがたった30万円で買えるはずが

 ないのは、あなたもよくわかって

 いるはずだろう!」






A 「いや、そんなことはない!

  30万円もあれば買えるさ!」




Aは自信一杯にそう答えた。




李弁護士はふぅと溜息をつくと

あえて笑顔で



「そうか、わかった! 

 30万円で買えるのだな。


 よし、それならいまから30万円を

 もって 一緒に建材市場に買いに

 行こう!




 もし、同じだけの量のダクトが

 買えるのであれば、私が買って

 それをあなたにプレゼントしよう

 ではないか!!


 さあ、いこう!!」





それを聞いたAは 一言も発せず、

黙り込んでしまいました。



もちろん、買えるはずがないことを

Aは知っているからです。




そしてAはあわてて話題を変えるか

のように こんなことを言い始めた。




「私が買ったのは 空調の機械だ! 

それが今はバラバラになって

いるではないか!


だから、これはすでに商品としての

価値のない鉄くずだ。


だから契約した金額では
        
おかしいではないか?」





「は??」




この発言には、みんなが唖然とします、、、
 


なぜなら、機械をバラバラにしたのは

Aら本人なのですから・・・。



にもかかわらず、空調がすでにバラバラとなって

いるのだから、空調機械としての金額では

買えないと言いたかったようです。




元々Aは、自分とは全く関係の

ない輩に空調機械をバラバラにさせ、

それを我々が管理を怠ったために

機械を壊された・・・



商品を引き渡す前に、壊されたのだから

お前たちの責任である・・・・



そんな悪だくみで 我々に

脅しをかけたかったようです。



しかし、すぐに警察が介入してくれた

ためAの悪だくみは すでに失敗に終わって

いたのでした。



さらに詳しく話すとAは この機械を

最初から空調として買って転売するつもりはなく、

機械を解体して、材質の銅だけを売って

商売をしたかったようです。

(当時 銅の価格が高騰していたため)




しかし機械ではなく、単に銅として売るのでは

金額で80万円ほどにしかなりません。



そこで そのためには数々の悪知恵を働かせ

どうしてもタダ同然の金額で買い叩く必要が

あったのです。




しかし、Aの悪知恵はすべて失敗・・・

既に少々、やけ気味でした。





私も弁護士も既にあきれてましたが

李弁護士は おだやかに、まるで子供に

諭すようにこう言いました。



「Aさん、あの機械は実際には

 1000万円以上はするものだよ!


 もし、車に例えるとするならば

 ベンツだ。

       
      
 君はそのベンツをバラバラにしたから

 といってその部品代を支払えばよい!

 という理屈にはならないだろ・・・。

 

 所詮ベンツはベンツなんだよ!

 
 あなたはそのベンツを買ったのだから
      
 ベンツの代金を払うのは当たり前なんだよ。

 そうじゃないかい?」




そして李弁護士は少し声を荒げて

こう続けました。



「もし、これ以上 意味の通らない

 難癖をつけるなら裁判を

 やろうじゃないか。

 
 受けて立つから!!」



さすがにAも気力をなくして、ガックリと

していたが 最後には こんなことまで

言い始めました。




「なんでお前たちは みんなで

 領土を侵略しようとして

 いる日本人に味方をするのだ。

       

 みんなで日本人はこの国から

 追い出すべきだろう!!」



(当時、尖閣諸島問題で日中関係が

 多少険悪になっていた時期でした)




それには、これまで黙って聞いていた

警官の一人が立ち上がって大声で

こう怒鳴りつけた。


     
「そんなことは、政治の問題だ!!

 今は関係のないことであり
 
 お前がいうべきことでない!!!」



これで争議は完結しました。


その後、多少は嫌がらせもあるかと

覚悟しましたが、これだけ警察も

弁護士も応援していることを考えれば

Aも簡単には手が出せなかったようです。




馬鹿げた話であると思われた

かもしれませんが、実際に起こった話です。



こんな感じで上海にいる友人のT氏に

報告いたしました。



T氏も当時を思い起こしながら、

「そうだった、そうだった・・・」

 笑いながら聞いていました。




そして最後に


「今聞いた話を公安(警察)に伝えるよ・・・

 でも、あまりにバカバカしくて

 警察も あきれるだろうね。



 それにしてもAは こんなバカなことを

今までずっと続けてこれたものだよ・・・


 ある意味、感心させられるね・・・


 当時は意外に大変だったけど、今となっては

 いい思い出だね・・・ 笑」






長い間、お付き合いいただきまして

有難うございました。