20年以上中国に携わり、

上海在住でコンサル事業や講演、

執筆活動等で活躍されて

いる田中先生からお聞きしたお話。


私には とても興味深いもの

でしたので、シリーズで

要点をシェアさせて頂いています。



今回は全8回の最終回です。



 
前回、中国の人が相手を判断する

ポイント まずは、

「自分に対する相手の評価」であり、


「自分は他人より優れている」


と認められることが、中国社会の

「やる気」の源泉であると 

お話いたしました。




前回までの話

⇒ http://jump.cx/XU95E



では、そんな中国人の思考を

踏まえたうえで、中国では

どんな組織がうまくいくのでしょう。



中国で成功している組織の共通点は、

「行動と結果の関係が短期的」

であることだといいます。



わかりやすく言うと、行動の成果や結果が、

できるだけ短期で現れる状況やシステムを

つくること
だと思います。



中国の人はある面、驚くべき集中力を

発揮することはありますが、

残念ながらそのモチベーションは

長続きしにくい傾向に
あります。



それだけにもし、きちんとした結果や

成果を期待するとしたら、

最長でも1ヶ月以内でないと

難しいかもしれません。



日本だと、たとえば半年の行動の成果を

基準にして評価し、ボーナスの査定を

行なったりします。



また、一年間の成果を評価して、

翌年の給与の査定を

したりもします。



しかし、中国の場合は、1年どころか、

半年という期間で 評価をするとしたら、

中国の人はまず、モチベーションが

続かず、仕事効率、成果は思うほど

あがらないと考えられます。




よって、成功している中国企業では、

1ヶ月単位で 何らかの形の報奨制度を

きちんと設けて実施している

ことが多いようです。



もちろん「報奨」とは 

さまざまで、お金はその代表的な

ものですが、それだけに限りません。



朝礼でみんなの前で、

「老板(社長)」による称賛であったり、

「今月の優秀者」と評した顔写真付の

通達等を掲示板に大きく貼り出しては

公表したりしています。



その方法は、いろいろとありますが、

ここでもっとも大切なことは


「自分が他人より

優れていることが

周囲から明確にわかること!」



です。




もちろん、お金も大切ですが、

それ以上に自分の頑張りを

社長が認め、そして周りの者に

認識してもらうことが、何よりも

彼らにとっては大切なこと
なのです。




これこそ、中国人のモチベーションを

いかに上げて維持をすること、

そして結果的に生産力や 仕事効率を

あげるための秘訣であるといえるようです。




ただ反面、誰もが

「自分は人より優れている」

ことを誇示したいばかりに、

どうしても個人最適を目指す行動に

走りがちになるのも事実です。



そういった面では、なかなか

集団的な利益が実現しにくい・・・


という問題点もあるわけです。



たとえば、中国は、スポーツに

おいても卓球やバドミントン、体操などの

個人種目ではやたらに強いのに、

団体競技は、パッとしないのも、

このあたりに関係して いるのでは

ないかとさえ、思ってしまいます。(笑)




したがって、「個人の優秀さ」

いかに集団的利益に結実させる

仕組みづくりができるかどうかが

成功の鍵であるし、重要だ


いえるのではないでしょうか。




中国は、「個と個」の結びつきを

求めている社会です。



力の有る者は力の有る者と組んで、

「強者連合」を作ろうとします。



よって、自分に力やメッセージなどの

魅力がなければ 周りには

「お金目当て」か、やる気のない人しか

寄ってこないし、残らないこととなります。



わかりやすくいえば、自分の前に現れる

中国人は 自分の「鏡」であると

いうことです。





中国の人はよく、優秀な人の交友範囲、

圏子(quanzi)には優秀な人が集まり、

ダメな圏子には、

ダメな人が集まるといいます。



これは、ある意味 日本でも

あっても同じことですね。


もちろん、中国にも「情」と

いうものはあります。



しかし、日本人に比べたら、

中国ははるかにシビアであると

思っておいたほうがいいですね。




大事をなそうとする場合は、

優秀な人の「圏子」に入らないと 

なかなかうまくいかないし、

逆にそこに入れば、何でもできる!?

ということです。




ここにも富や権力の集中が起こり

貧富の格差が拡大して

いる大きな要因があるともいえます。






これまで、お話してきたことは、

すべてが正しいと、断言はできませんが、

中国の人たちとうまく接していくために

少しでも参考になれば幸いです。


長い時間、お付き合いいただきまして

本当にありがとうございました。







【今日のちょっと心に留めておく話】



トップセールスマンとして、成功した人は…



1に、最も多く侮辱を受けた人です。


2に、最も多く断りを受けた人です。


3に、最も多くの失敗と敗北を喫した人です…。