プラットフォーム 2021 98分
65点


食べ物が上の階から降りてくる部屋に閉じ込められた男...





スペイン発の理不尽密室スリラーの怪作です


食べ物が上の階から降りてくる
という
聞いただけではわけがわからない
設定なんですが

異様な雰囲気
なんか見ちゃいけないものを
見てる感じすらする

気持ち悪さと面白さがありました


あまり
映画内の細かいルールを
ここで喋ってしまうと
いちおネタバレなしでやってるつもりの
レビューなので

面白みが無くなってしまうので
詳細にはしゃべりませんが

とにかく
上の階から降りてくる食べ物が
下の階に行くにしたがって
どうなるのかが

徐々に明らかになって
ついで
下の階に行けば行くほど人間がどうなるのかを

見たいような見たくないような
好奇心と恐怖が味わえると同時に

まったく先読み出来ない

あれ
これどうするんだろうを
途切れさせないストーリーの工夫というか

このグロテスクな建物内で起こりうる
可能性を潰していこうとする主人公の
工夫が不謹慎なんですけど
面白かったです


ただやはり
重要な箇所でのツッコミどころが
結構あって

あのキャラクターってなんで生きてるの?
とか
このエレベーターどういう仕組みなの?
とか
結局何がしたいの?

些細なんだけど重要なツッコミどころが
満載なので

そこらへんがモヤッとする人
いるかもしれないのと

結構なストレートなグロテスクな描写が
モザイクありではあるんですが
グロテスクな描写が続くのと

ついでグロテスクからの
連想を想像してしまうので

そこらへんの
血なまぐさい描写が苦手な人は
ちょっときついかも知れません


けれど
階層社会への
社会風刺を強烈に感じるとともに

人間がどんだけ愚かなのかを実感させられる

グロテスク密室スリラー映画でした〜