ようこそ映画音響の世界へ 2020 94分
75点
映画の音へのとんでもないこだわり...
普段何気なく
というかほぼ意識することすらない
映画の音響音声について
サイレント映画から
トーキー映画、映像と音声が同期された
映画に至るまでの歴史を学びつつ
映画史の要所要所に現れる
要望なのか挑戦なのかわかりませんが
そうした新しい試みによる
新技術の開拓
たとえば
スターウォーズの効果音
マトリックスの効果音
ブラックパンサーの音楽
などが生まれる過程を
関係者へのインタビューを踏まえながら
あーあの映画のあのシーンの音って
こんなこだわられてたのね
と膝を打つシーンが何度となくありました
ついで
音声音響一口に言っても
役者の声
効果音
BGM
と大きく三要素があって
それぞれについて
やれ
役者の声とマイクの場所をどうするか
やれ
民衆の暴動の声や効果音どうするか
やれ
このシーンの音楽どうするか
だのの
ただそのシーンをカメラで移して
その時取れた音を流してはい終わり
なんてことは全然なくて
映像はもちろんのこと
役者の声
そこに重ねる自然音や、
些細な効果音に
どれだけの人間の手が関わっているかを
知れただけで
映画を観る時の重みが何倍、何十倍にも
なると思うので
ほんとに見てよかったと思います
ただやはり
ストーリーとかは無い
淡々とした内容、
いわゆるお勉強映画の感じもあるので
若干眠気と戦いながら
何度かで止めながら観たってのは
ぶっちゃけありますが
とにかく
この映画をみると
映画文化の素晴らしさがより一層
わかる
映画ってほんとにすごいと感じる
映画でしたー