サヨナラまでの30分 2020 114分
75点


拾ったカセットテープの再生ボタンを押すと
死んだバンドのボーカルと人格が入れ替わってしまった北村匠海...



監督は東京グールのハギワラケンタロウさん
脚本はカフーをまちわびての大島さとみさんです


カセットテープのボタンを押すと
陰キャラの中身が30分だけ
イケイケのバンドマン、ボーカルに
変わってしまう

という謎の、突飛な設定も
序盤の手際の良い描写にて

陰キャラと死んだボーカルの利害関係
人格転移するカセットテープのルールを
サクッとわからせてくれたので
すんなりと物語に入っていくことが
できました


バンドと陰キャラと
悲劇のヒロインとカセットテープと

なんだか青臭くなりそうな
要素が沢山あって、
いや〜これ、ちょっと寒いんじゃないの
ダサダサなるんじゃないの

なんて心配してたんですが
北村匠海と新田真剣佑の自然な演技
ついで
ヒロインやバンドメンバーの
媚びない落ち着いた
けど心のある演技はもちろんなんですが


mol-74モルカルマイナス74
androp
雨のパレード
オドル
ゴーストライクガールフレンド
マイケルカネコ


6組の実力派アーティストの提供による
楽曲が映画の細部を彩り

劇中のバンド、エコールの活動に
説得力を持たせまくっていました

ちなみに
劇中バンド
エコールの楽曲は
YouTubeミュージックでは
配信されていました


あとあと
褒めたいとこいっぱいあるんですが

自然の光、たっぷりな撮影もですし
カセットテープみのある演出とか
画面の色使いの変化とか
歯切れのいい結末とか
主演2人の関係の変化とか

ほんとに良いとこだらけなので
だっさい邦画の音楽映画だと
鷹をくくらずに

見て欲しい
新たな邦画の傑作と言っていい
青春バンド音楽映画でした