
夜の来訪者 2015 86分
70点
金持ちの婚約祝いの日の夜に
警察がやってくる...
1945年初演の舞台
戯曲を原作とする会話劇サスペンスです
日本でも何度か舞台化されてるみたいです
金持ち同士の恋愛結婚風
政略結婚みたいなね婚約飲み会の夜に
ある女性の死について話を聞きたいと
刑事がやってきて
事態は一転
なぜ金持ち家族に話を聞きに来たのか?
からはじまり
ん?
この中の誰かが女性の死に関係してるのか
となると
この婚約どうなるの
この家族どうなっちゃうの
と
86分
ほぼ会話と回想のみの映画なんですが
息付く暇もない
先の読めない
スリリングな語り口はコンパクトながら
ものすんごい
楽しかったです
会話と回想から浮かび上がる
ある人物の
人間のクズ要素だったり
卑しさ、さもしさ、とかとか
とにかく
人間って、
なんでこんなにゲスなんだろう
なんでこんなに利己的なんだろう
っていう人間不信感MAXになっちゃう
話運びはホントにお見事でした
話が進むにつれて
この手の映画に感じる
ある強烈な違和感を逆手にとった
登場人物も観客もまんまとやられる
物凄い仕掛けの切れ味は
ちょっと他で味わったことない
とんでもない
切れ味
後味が味わえました
ただ
観てから少し時間が経つと
なんだか狐につままれた感が
しないでもないんですが
ここまで
人間不信、疑心暗鬼になれる
この手の会話だけサスペンスって
なかなかないよなと感じる
映画でした〜