あの日々の話 2019 100分
65点



深夜のカラオケで二次会をはじめる
サークルのメンバーたち...




監督は33歳玉田真也さん

愛の渦、娼年の三浦大輔さんの舞台作品に着想を得たという
カラオケの2部屋での100分の会話劇です


インディーズ映画ということで
期待してませんでしたが
冒頭2-3分のワンカットのシーケンスで
一気に映画に引き込まれていき

その後も役者さんたちの
いい意味での自然体な演技、
いい意味での大袈裟なリアクションなど

サークルのカラオケ二次会の
あの微妙な空気
ノリだけで集まってるような
希薄な人間関係、表面的な関係が

会話から、仕草から浮かび上がるのは
お見事でした


映画の構成もよくて

男だけでの会話
女だけでの会話と
場面を作り、人間関係を浮かび上がらせ

女には見せられない男の顔
男には見せられない女の顔を
それぞれ描き

それらを一気に回収する後半の展開に
繋げていくのは
非常に感心しました


ただ
サークルと銘打ってるからには
やはり
何のサークルなのかわかるような
サークルディテール、サークルあるある
もっと欲しかったですし

逆に
それが無いので
なんでこいつらこんな訳の分からん
サークルに属してるんだろうっていうのが
常にノイズに感じてしまいました

なんでこんな居心地悪そうなサークルに
入ってるんだろうっていうね


ストーリーはミスリードもあって
先読み出来ない感じではありますが
終わってみれば、大学生の日常のとおり

空虚で虚しい、何やってんだろう俺感に

襲われる
あるサークルのある一夜の思い出
映画でした〜