
ブラック校則 2019 120分
85点
好きな女の子を守るため、
高校の校則を変えようとする佐藤勝利...
「制服での買い食い禁止」
「靴は白いものしか履いちゃダメ」
「スカートは膝上2センチまで」
などの
日本全国に溢れる
理不尽意味不なブラック校則を題材にした
ちょっととんでもない大傑作でした
ブラック校則によって
好きな女の子が全然学校に来れない
どうすればいいの?
校則ってどうやって変えるの?
の
メインストーリーももちろん面白いんですけど
それよりも
桐島、部活やめるってよ
にあった
学校内の階級ヒエラルキー
学校内の同調圧力が生む
自分をさらけ出せない空気
のような学生の内側、心の中
ソフト面の葛藤を描きながらも
そこに
桐島、部活やめるってよ
にはなかった
校則という
外からの圧力、ハード面との戦いが
加わり
ものすごい心の動きの情報量
に加えて
野球部、バスケ部、陸上部
剣道部、柔道部、帰宅部など
と
いろんな部活のキャラクターが
登場するので
それぞれの
ソフト面、ハード面に置ける立ち位置
考え方の違いなんかも
非常に楽しめました
そんで
校則、といった一見
狭い世界の話に扱ってるように見えて
実は全世界共通の
ある条件でしか発動しない
絶対的なルールのおかしさ
一般常識的に、倫理的に見たら
明らかにおかしいのに
それに従うことしか出来ない愚かさを
突きつけてくる
思考停止して
隷属するほうが楽
自ら何かを考え
隷属を拒むことはめんどくさい
何かを変えるために傷つくのであれば
何もせず傷つきたくない
っていう
糞みたいな
右にならえ精神をぶっ壊してくれる
終盤のある展開と
ある歌には
心底感動しました
めちゃくちゃ泣いちゃいましたよね
たかだか校則があるだけで
誰かにとって
どれだけ生きづらい世界になってしまうのか
どれだけ狭い世界になってしまうのか
決して学校の中だけの話では
すまされない
この国に住む生きづらさの正体を
見せられるような素晴らしい青春大傑作
映画でした〜