劇場版 ファイナルファンタジーXIV
光のお父さん
2019
80点


父にオンラインゲームをやらせてみた...





ゲーマーのブログが原作で
2017年には
大杉漣、千葉雄大で
深夜ドラマ化もされていますが

今回は
吉田鋼太郎と坂口健太郎
にて映画化です


114分の上映時間の
およそ半分がゲーム画面という
かなり攻めた映画になっているのに



オンラインゲームを通じた
父と息子の関係の変化
互いに抱える現実の着地は

2019年の邦画でも最上位に来るような
満足度を感じられました

ある意味での
父のオンラインゲームスポ根的な
要素があって

最初は何もわからなかったのに
徐々にゲーム沼にハマってく感じ

操作になれてく感じ
キーボードの扱い上手くなる感じ

めちゃくちゃ笑えるし
おっさん可愛いってなるし

ファイファン14やったことありませんが
終盤のある展開には
ゲームのあの高揚感
感じられました



もうね
他も上手いんですよ

家族の距離感の描き方とか
身バレのヒヤヒヤ感とか
チャットの文字だけのやり取りに込めた本音とか

ホントたまんないですけど

なにより

ゲームを通じて
過去を取り戻そうとする
なんとか現実を変えようともがく
息子のセルフセラピー

ゲームを通じて
未来を変えようとする
現実と戦おうとする
父親の挑戦が

派手な演技演出とかではなく

ゲームキャラの顔の表情で
なぜか伝わってくるってのは


他の映画では決して味わえない
素晴らしいものがある
息子と父のオンラインゲーム映画でした