新聞記者 2019
65点


内閣情報調査室の松坂桃李と
女性新聞記者...




長期政権真っ只中の
2019年
最大の問題作です

原作は東京新聞現役記者
望月衣塑子さんです
彼女にはほんとに頑張って欲しいですし
彼女がいない日本を考えると
背筋が凍る思いです

という
立場の人間が映画紹介をしていきます

この映画は
映画だけど映画じゃない、

メタノンフィクションという
ややこしい言葉があるかわかりませんが

実際に現実世界であった出来事を
実名や過程は微妙に変え
でも現実の事件の本質は
きちんと捉えつつ

フィクションだけど
フィクションじゃないという
手法は

まさに現在進行形

日本の民主主義が壊れていく音が
聞こえるような
底知れぬ恐怖を感じました


ただ
この手法だと
どうしても

映画で扱ってるこの事件は
現実で起きたあの事件だな

この事件は
加計学園だな
官僚の自殺事件だなとか

ある程度、国の
おかしな動きを追ってる人だと
直接的に結びついてしまうので

序盤、中盤あたりまでの
いやいやそれはまあ
知ってますよ感

サスペンスに大切な
意外性
という面においては
かなり退屈さを感じました


とにかくこの映画が
怖いのは

嘘つき政治家のために
国防、保守の名のもとに
ろくでもない情報を流すためだけに

内閣情報調査室という
実在する国の組織にも
税金が使われているということと


国のかける圧力に
簡単にマスコミ、個人が折られていく
という正義と良心の崩壊が
めちゃくちゃ怖かったです

というか
呆れるというか
怒りが込み上げてくるというか


あまりしゃべると
僕にも知らない番号から
電話がかかってきそうなので
この辺でやめときますが

完全に政治の崩壊
危険水域に入ってる

日本の
特にマスコミ各社、官僚たちの
良心を目覚めさせてくれねえかなあと
強く願う新聞記者映画でした〜