
ちいさな独裁者 2019
60点
ドイツ脱走兵は偉い人の軍服を手に入れる...
第二次世界大戦末期のドイツを描いた
ドイツ映画です
監督はフライトプラン、ダイバージェントNEOとファイナルの
ドイツ人監督ロベルトシュヴェンケです
何の力も持たない
しかもやる気もない脱走兵がたまたま
お偉いさんの軍服をを手に入れたことで
権力をも手に入れていく
という実話がベースの
この嘘バレたらホントにやばい系映画です
嘘を見破られまいと
小さな嘘、大きな嘘を巧みに
というか、思い切りよく嘘をつき
しかも周りの人間もその嘘を
勝手に解釈して
その場しのぎ的に、
うまいこといってしまう
ピンチを切り抜けていくことにとどまらず
権力が勝手に大きくなっていくさまは
痛快というか、
残酷非道軍団に思えたナチスドイツにも
人情のようなものを感じられて
第二次世界大戦を扱った映画なんですが
意外にも笑えてしまいました
が、
笑っていられたのも最初はだけで
自分の保身のためについた嘘が
やがて大きく歪みはじめ、
とんでもない事態に繋がっていく流れは
決して戦時中だけでない
今にも通じる権力の怖さを
ホントに、感じました
軍服の中身を見ず
権力の中身も見ず
命令の中身も見ず
盲目的に権力に従ってしまう愚かさが
とにかく恐ろしい独裁者誕生、映画でした