
半世界 2019
55点
田舎で炭職人をしている稲垣吾郎...
監督脚本は
亡国のイージス
闇の子供たちなど
イマイチヒット作に出会えていない
阪本順治さんです
地方都市でのリアルな暮らし
手詰まり感、閉塞感を
炭職人の仕事ぶり、夫婦生活
こどもとのやりとりを通じて
まざまざとみせつけてくれます
そこに中学の同級生
長谷川博己ハセガワヒロキが
帰ってきて...
物語が動き出すんですが
ちょっと登場人物の描き方のバランスが弱いというか
稲垣吾郎が田舎で1人で黙々とする仕事
長谷川博己が都会風吹かせてる人
渋川きよひこが田舎でも社会とのつながりを持ってる...
とかの描き分けだったらわかるんですけど
稲垣吾郎へのバランスのかけ方が多くて
ほか二人の思い、モチベーション
田舎での生活への思い
がイマイチ伝わってこなくて残念でした...
話の仕掛けも色々と唐突で
ちょっとこれ急じゃね?
と思うシーン多々ありましたし
もう少し伏線というか
前ブリのようなものがあってもよかったんじゃないかなあと思います
ただ
タイトルの半世界というのが
強烈で
どこまでの世界を知って生きているのか?
そもそも
自分の世界を知っているのか?
守れているのか?
半世界で暮らす3人のこれまでの人生の
実は「反省会」というダブルミーニング
でもあるんじゃないのかとも
感じました
自分の世界ははたして
半径何メートルなのか
世界の住民のことを知ろうとしているのか
知ろうとしてこなかったのかと
反省してしまう田舎映画でした〜