ヒトラーの忘れもの 2016
85点

第二次世界大戦終戦後
デンマークの海岸の地雷を除去する
ドイツの少年兵たち...




第89回アカデミー賞外国語映画賞に
デンマーク代表としてノミネートされた
デンマークとドイツの合作です

デンマークはちょうど
ドイツの北に位置していて

1940年にドイツに進行していくも
デンマークが6時間で降伏したので
わりと寛大な占領政策が
されてたみたいですが

舞台は終戦後の1945年
ドイツ人は忌み嫌われ
お前らがやったんだから
お前らが片付けろと

そういう話です


地雷除去の技術などあるわけがない
少年兵たちが今を、今日を生きるためだけに
砂浜を掘り、地雷を掘り起こす

そしてそれを指揮する
デンマークのナイスミドルな鬼軍曹

という構図が

1寸先は地雷という緊張感とともに
ひたすら続きます

当然ろくなレクチャーもされず
いろんな種類の地雷を撤去するので
毎度毎度怖いし

家畜以下のドイツ少年兵への扱いも
かなりきます


が、結局は人と人
フェイスtoフェイスの関係が
少しずつ育っていくんですけど


けど、、

という人間の機微に溢れた
脚本には舌を巻きました

終盤のアレとか絶対声出ちゃいますよね


軍曹がわるい?
地雷が悪い?
ドイツが悪い?
ナチスが悪い?
何がナチスを生んだ?
ドイツを追い込んだのは誰?

といくら遡っても答えは出ない

歴史の過ちの末端で苦しむのは
いつも弱い立場の人間

彼らは大人が守ってあげないといけない

弱い者を守ってあげなきゃいけない

それが平和への第1歩なのに

なにも確かめず地雷原を走り回ってるのが
今の人類なのでは

とすら思えてしまう
見応え十分そして意外と見易い
戦争の後始末映画でした~